神栖2病院:経営統合へ 再編促す報告書 18年度めど /茨城

2016.06.16

神栖2病院:経営統合へ 再編促す報告書 18年度めど /茨城
2016.06.15 毎日新聞



 ともに神栖市にあり、医師不足に悩んでいる鹿島労災病院と神栖済生会病院が2018年度をめどに経営統合し、2年後に350床程度の新病院を開設する見通しとなった。有識者による2病院の「今後のあり方検討委員会」(委員長・小松満県医師会会長)が14日、再編の方向性を示した報告書を橋本昌知事に提出。神栖市の保立一男市長は報告書を歓迎するコメントを出した。

 労災病院は独立行政法人労働者健康安全機構が、済生会病院は社会福祉法人恩賜財団済生会がそれぞれ運営している。報告書では、経営統合後は済生会が経営を引き継ぎ、いずれかの病院跡地に新病院を建設する案と、中間地点に新設する3案が示された。廃止となる病院跡地には診療所を開設する。

 2病院は09年に計50人の医師が常勤していたが、13年には26人まで減少。この影響で479床のうち193床しか稼働しておらず、地域医療は危機に陥っていた。

 市は独自に対応策を検討してきたが「市だけでは限界」(保立市長)があった。そこで橋本知事が指示し、2月から検討委が議論していた。

 労災病院は「現時点では報告書がまとまった段階。具体的な検討調整を行う。当面は今まで通り、診療を継続していく」、済生会病院は「神栖市では多くの患者が市外、県外の病院で診療を受けている。今後、若い医師が研修のため集まってくるような病院を作り、行政と連携し、地域住民が安心して医療を受けられる医療体制の整備に努めていく」とのコメントをそれぞれ発表した。【山下智恵】

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