とちぎ地域医療/小山市/地域完結型 体制構築へ/7カ年の基本計画下野新聞社策定/「在宅療養」などに目標値

2016.05.28

とちぎ地域医療/小山市/地域完結型 体制構築へ/7カ年の基本計画下野新聞社策定/「在宅療養」などに目標値
2016.05.26 



 【小山】市は地域医療に関する施策の指針となる「市地域医療推進基本計画」を策定した。超高齢社会の到来を見据え、地域完結型医療体制の構築を基本理念に掲げ、2022年度までに達成を目指す医療満足度や在宅医療体制、がん検診受診率など12項目の数値目標をそれぞれ設定した。市は「計画に沿って市民、医療機関、行政が一体となって施策を進めたい」としている。(菊地哲也(きくちてつや))

 計画は2016~22年度の7年間。市は25年に5人に1人が75歳以上となり、医療や介護の需要が大幅に増加すると予測される「2025年問題」を踏まえ策定作業に着手。市や市民、医療機関などの責務を明確化した「市の地域医療を守り育てる条例」(14年9月制定)に基づき、検討を重ねてきた。

 策定に際し、がん・生活習慣病や周産期医療、在宅医療、市民の意識-の観点から現状や課題を分析。人口10万人当たりの在宅療養支援診療所や訪問看護ステーションが全国平均より少なく、がん検診率も低かったという。

 こうした現状と2025年問題を踏まえ、基本理念を設定。基本方針として「医療の充実」「良質な医療を受けるためのネットワーク構築」「地域医療を守り育てる意識の醸成」を定めた。

 計画では、基本方針を実行するため目標値を設定した。新小山市民病院の産科再開や医療に対する満足度を80%に引き上げる。また自宅で安心して医療を受けられるよう在宅療養支援診療所を18カ所、訪問看護ステーションを10カ所にすると掲げた。かかりつけ医を持つ人も80%としている。

 市は「市民が安心して必要な医療を受けることができるように、地域全体で限りある医療資源を守り支え合う意識を醸成していきたい」としている。

■地域医療推進基本計画に掲げられた数値目標

施策/現状値(2015年度)/目標値(2022年度)

新小山市民病院産科再開/休止/再開

医療に対する満足度/60%(2013年)/80%

在宅医療体制/在宅療養支援診療所 10カ所、訪問看護ステーション 6カ所/在宅療養支援診療所 18カ所、訪問看護ステーション 10カ所

がん検診受診率/胃がん 17%、肺がん 21%、大腸がん 24%/胃がん 30%、肺がん 30%、大腸がん 30%

かかりつけ医の普及啓発/かかりつけ医を持つ人の割合 63%/かかりつけ医を持つ人の割合 80%

下野新聞社