群大病院再生、県関与へ 協議会設置し助言 特定機能承認支援も

2016.05.16

群大病院再生、県関与へ 協議会設置し助言 特定機能承認支援も /群馬県
2016.05.15  朝日新聞



 群馬大学医学部付属病院(前橋市)で肝臓手術を受けた患者の死亡が相次いだ問題で、県が群大病院の再生に向けた協議会を設置することを決めた。20日に初会合を開く。地域医療への悪影響を最小限に抑えるため、群大病院の支援に県が積極的に関与していく必要があると判断した。


 協議会では、群大病院から改革への取り組み状況の説明を受けて、診療体制刷新後のガバナンス機能の強化や医療事故の再発防止に向けた取り組みについて県が助言などをしていく。厚生労働省が昨年6月に取り消した「特定機能病院」の承認について、再指定を目指すための支援も行う。

 特定機能病院は高度な医療を提供できる病院で、承認が取り消されると、診療報酬上の優遇が受けられなくなり、年間数億円規模の減収の恐れがある。ブランド力の低下も深刻で新規受診患者は大幅に減少した。臨床研修医の採用は前年の半分程度に落ち込み、県全体の医師確保や関連病院への医師派遣機能の低下も懸念されている。

 県は群大病院に人材育成や臨床研究などを担う中核病院としての役割を期待し、患者や地域医療への影響を最小限に抑える必要があると判断。今年4月には、群大病院から紹介患者を受け入れる医療機関への影響を緩和させるため、県独自の制度で群大病院を「がん診療連携中核病院」に指定し、診療報酬の優遇措置を一部復活させた。

 協議会のメンバーは反町敦副知事ら県幹部と群大病院の田村遵一病院長らを予定している。県医務課は「群大病院と県で積極的に情報共有し、連携を密にしていく」と説明している。(三浦淳、仲田一平)