医療の質 帯広厚生病院トップ 厚労省 地域貢献に高評価 全国140施設を比較    016.05.09 日本農業新聞社 


 JA北海道厚生連の帯広厚生病院(帯広市)は、医療の質などを厚生労働省が評価し算出している数値指標で、大学病院並みの機能を持つ病院の中で全国トップに位置付けられた。地域医療への貢献度を評価する数値は特に高かった。道厚生連は「周囲に病院が少ない中、地域のために取り組んできた結果が表れた」とみる。  この数値指標は「機能評価係数●」。地域医療への貢献など8項目を数値化し、係数が高くなるほど診療報酬も上がる。係数は経営面で重要なだけでなく、病院の総合力を示す事実上の指標としても医療関係者の注目を集める。  係数は毎年見直される。3月に公表された最新の係数は、同病院が「0・1009」。大学病院並みの機能を持つ「●群」に属する全国の140病院中、最も高かった。  中でも、どれだけ地域の医療を支えているかを示す「地域医療指数」では、上限いっぱいの評価を得た。「へき地医療拠点病院」の指定を受けていることや、急性心筋梗塞への24時間対応などが評価された。  道内では、札幌など遠方の病院を利用する患者の割合が高い。ただ大農業地帯の十勝地方は、患者の9割以上が地元の病院を利用するという。その中でも同病院は「最後のとりで」(道厚生連)だ。小児科など不採算になりがちな診療科も幅広く備え、十勝地方全体の患者を受け入れる。  同病院は、2015年から診療内容の見直しを本格化。治療ごとの所要日数などを他病院と比較し、長くかかっている箇所を洗い出した。その結果、15年度は14年度と比べ平均在院日数を1日短縮できた。取り組みの効果で「来年は係数がさらに伸びるのではないか」(同)とみる。  道厚生連は「地域事情に甘んじず効率も追求し、やるべきことをやった結果がついてきた。職員の自信になったのではないか」と強調する。  小野寺仁会長は「今後も地域の基幹病院として、さまざまなニーズに応える医療を提供する」と話す。 
5月10日 06:21