産後の母親、孤立防げ 牛久市がケア事業

2016.04.24


産後の母親、孤立防げ 牛久市がケア事業

育児に不安がある、家族の手助けが得られないといった環境にある出産後の母親を支えようと、牛久市は4月から「産後ケア事業」を始めた。市内の医療機関に委託し、助産師が授乳や沐浴(もくよく)などの指導や育児相談に当たる。県南では初めて。産婦人科関係者は「育児に不安がある母親の支援は大切。市の補助で支援できるのはよい」と期待を込める。


産後ケアの対象は、子どもが生後4カ月までで、(親が遠距離など)家族の援助が得られない▽体調不良や育児不安がある▽育児技術を習得したい-などの母親とその子ども。

市はケアに当たって、市内の椎名産婦人科(中央5丁目)とつくばセントラル病院(柏田町)に事業を委託する。両院はそれぞれの空き病室を使い、母親と乳児の健康確認や、授乳、沐浴の指導、育児相談を行う。宿泊もできる。

牛久市民で対象の条件を満たす人は、市から料金の補助を受けられる。

産後ケア事業は市が4月、市保健センターに設置した「子育て世代包括支援センター」の事業の一つとして始めた。

委託を受け、つくばセントラル病院は院内に「産後ケアセンターいろは」を開所した。

同院の産婦人科では産後5日がたつと退院するのが通例だが、同病院産婦人科の田中奈美医師は「退院しても育児不安が強い、授乳が軌道に乗っていない、家族のサポートがなく孤立してしまう人も目の当たりにしてきた」と現状を指摘。

同病院では、入院延期にも対応してきたというが、同様の対応に加え、退院後の育児に漠然とした不安を抱える母親に対し、不安を聞き取り、内容に応じた支援もする予定。 (鈴木里未)