伊万里松浦病院移転問題:推進機構、長崎・松浦と共同歩調を打診 伊万里市が拒絶「根拠なく失礼な話だ」 /佐賀

2016.04.24

伊万里松浦病院移転問題:推進機構、長崎・松浦と共同歩調を打診 伊万里市が拒絶「根拠なく失礼な話だ」 /佐賀
2016.04.20 


 伊万里松浦病院を運営する独立行政法人・地域医療機能推進機構(東京)は19日、伊万里市に「病院移転問題で長崎県松浦市と共同歩調を取る気はないか?」と打診した。市は「根拠のない失礼な話だ」と即日拒絶した。

 ◇電話で“伺う”

 関係者によると、機構の九州地区事務所の職員が市の担当者に電話をかけ(1)病院跡地に診療所を建設するよう松浦市と共同で機構に要望する気はないか?(2)病院移転が長崎県医療審議会(知事の諮問機関)で審査された際は、松浦市と共同で医療法の特例措置の適用(事実上の許可)を要望する気はないか?――と打診した。同時に、この職員は機構が近々、最終結論を発表する可能性も示唆したという。

 ◇物別れの会談

 3月25日のトップ会談で、機構の理事長は伊万里市長に松浦移転の了解を求めた。しかし、市長は機構が松浦市と協議を始めた際、何の連絡も説明もなかった点などを列挙し、会談は物別れに終わった。塚部芳和市長は「その後、機構が理解を求めて努力するものと思っていたが、今回の打診は本市の主張を無視し、市民の気持ちを逆なでする内容だ」と手厳しく批判した。

 ◇地元は態度硬化

 一方、地元の山代町区長会(松永勝美会長)は立て看板の内容を「病院の市内存続」から、機構が嫌がる「現地存続」(建て替え)にエスカレートさせた。区長会は「苦渋の選択で市内存続を求めたが、ここまで情勢が切迫すると、本来の主張に立ち返り、機構に要求を突きつけるしかない」と説明する。東京の機構本部に乗り込む案も検討中。【渡部正隆】