海外メディカルニュース 銅はMRSAを破壊できる

2016.03.09

海外メディカルニュース
 
銅はMRSAを破壊できる
APA2016.02.29


飛沫による汚染と指先による汚染で確認

はMRSA菌(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)とMSSA菌(メチシリン感受性黄色ブドウ球菌)を破壊できる。これは英国の研究結果であり、『Applied and Environmental Microbiology』に発表された。これまでに同様の効果がノロウイルスに対して確認されている。

サウサンプトン大学の科学者らは、くしゃみの飛沫によるMRSAの汚染と指先によるMRSAの汚染の両方について試験した。この種の汚染は、飛沫がより素早く乾燥するため、また目に見える少量の液体と違い、気付かれずに洗浄されない可能性があるため、より危険である、と研究者は説明する。

指先による汚染のシミュレーションを行って、数百万個のMRSA菌とMSSA菌をステンレススチールの表面に塗布させたところ、菌は長時間生存した。しかし、これらの病原菌を銅にさらした場合、細胞は急速に死滅した。銅上の飛沫による汚染の場合では、死滅速度はさらに速かった。

銅にさらされると細菌の呼吸とDNAが損なわれ、細胞の破壊と死滅がもらされる、と臨床医らは説明した。銅イオンと活性酸素種がこの原因である。

微生物は消毒剤や抗生物質に対する耐性を媒介する機構を既に数多く発達させているため、銅の働きを理解することが重要である、と研究著者のBill Keevil氏は話している。「我々の研究で分かったことは、銅はさまざまな細胞部位を標的にし、細菌性病原菌やウイルス性病原菌を死滅させるだけでなく、その核酸の遺伝物質をも急速に破壊するということです。そのため、突然変異の変化が起こらず、他の微生物に引き継がれるものはありません。つまりは“遺伝子の水平伝播”と呼ばれるプロセスが起こりません」。これは次世代の超強力な細菌を防ぐ上で役立つ。