紹介状なしの大病院受診に患者負担は最低5000円 厚労省が検討

2016.01.07

紹介状なしの大病院受診に患者負担は最低5000円 厚労省が検討
2016.01.06 産経新聞


 厚生労働省は5日、大病院を紹介状なしで受診した患者に初診料とは別の追加負担を求める制度について、負担額を最低5千円とする検討に入った。平成28年度からの導入に向け、関係者と調整を進める。高度な医療を提供する「特定機能病院」など全国の約250病院が対象となる見通し。

 大病院が難しい治療に専念できるように医療機関の役割分担を進めるのが狙いで、昨年5月に成立した医療保険制度改革の関連法に導入が盛り込まれていた。外来患者が大病院に集中する問題が指摘されており、追加負担を求めることで軽症の場合は最初に身近な診療所などのかかりつけ医に相談するよう促す。

 初診時の最低額はこれまで5千円か1万円とする案が有力だったが、厚労省は初診時に最低5千円とし、病院独自の判断で5千円超も可能とすることを検討。再診時についても千円~2500円の追加負担を検討している。

 ただ、地域に大病院しかない場合や、救急車で運ばれた場合などやむを得ないケースでは対象外とする方針だ。

 現在も200床以上の病院で追加負担を求めることができる。初診時には約1200カ所が実施し、平均額は約2400円となっている。

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【用語解説】大病院とかかりつけ医

 厚生労働省が検討している追加負担の対象となる大病院は、高度な医療を提供する大学病院など「特定機能病院」(84カ所)や、500床以上の「地域医療支援病院」(164カ所)となる見込み。こうした大病院では、軽症患者らが詰めかけて混雑すると、勤務医の負担が高まり、高度な医療に注力できなくなる恐れがある。厚労省は、症状が軽ければ、まず身近な診療所などのかかりつけ医を受診し、必要に応じて大病院を紹介してもらうようにして医療機関の役割分担を進めたい考え。