新小山市民病院/島田和幸(しまだかずゆき)院長に聞く/地域中核病院、立場確立へ/市民の大きな期待実感

2016.01.27

新小山市民病院/島田和幸(しまだかずゆき)院長に聞く/地域中核病院、立場確立へ/市民の大きな期待実感
2016.01.05 下野新聞


 【小山】施設の老朽化解消や経営改善などを目的に新築移転され、4日に外来診療を始めた新小山市民病院。本格的に始動した地域中核病院の将来像や課題などについて、島田和幸(しまだかずゆき)理事長兼院長に聞いた。(柴田大輔(しばただいすけ))

 -昨年11月の一般公開は市民ら約3千人が訪れた。

 「あれだけの人は予想しておらず、期待感や注目度が想像以上に大きいと感じた。市民の皆さんも『自分たちの病院ができた』と思ってくれたのではないか」

 -新施設の印象は。

 「素晴らしい自然環境に囲まれ、建物のデザインもこれまでとは違う。生まれ変わった雰囲気がある。駐車場も広く、施設の狭あいや老朽化といった懸案は相当解消できたと思う」

 -発症数の多い脳卒中の治療やリハビリを専門的に行う「脳卒中センター」の機能を新設した理由は。

 「多額の建設費や市民の期待に応える医療サービスを提供しなければならない。医療機関の役割分担が求められる中、期待されているのは地域密着型の急性期中核病院。大学病院など3次医療機関と地域の診療所など1次医療機関の間での立ち位置を確立し、脳卒中やがん治療、化学療法など2次医療機関たる診療を充実させていきたい」

 -かかりつけ医からの紹介患者の受け付けや相談などに応じる「患者支援センター」も整備した。

 「患者本位の地域に溶け込んだ病院になるべきだと考えており、そのためには地域の医療機関との連携をさらに深めたい」

 -休止中の産科再開など解決すべき課題もあるが。

 「産科医確保は難しい状況だ。ただ産科を復活させたいという希望はあり、今後も大学病院などと連携を取っていきたい」

 -今後どのような病院を目指していくのか。

 「地方独立行政法人化と病院の新築に加え、市民の応援も含めた『三種の神器』を得たと思っている。地域中核病院としての存在感を示し、これまで以上になくてはならない病院を目指す。最初の1、2カ月間は戸惑うこともあると思うが、危機管理をしながら乗り切りたい」

 

下野新聞社