住民側の控訴棄却 府中市の病院統合問題 広島高裁

2016.01.27

住民側の控訴棄却 府中市の病院統合問題 広島高裁
2016.01.21 中国新聞



府中市の病院統合問題

住民側の控訴棄却

広島高裁

 府中市の病院統合は適切な医療を受ける権利を侵害するとして、同市や三次市、広島県神石高原町の住民たち61人が、県に地方独立行政法人府中市病院機構の認可取り消し、府中市に市立府中北市民病院の廃止の取り消しをそれぞれ求めた訴訟の控訴審判決が20日、広島高裁であった。野々上友之裁判長は請求を却下した一審判決を支持し、住民側の控訴を棄却した。

 野々上裁判長は県の認可について「地域住民にとっての必要最低限度の医療がままならない状況を生じさせたといえない」、市の病院廃止に関する条例制定についても「病院が廃止されることで具体的な権利または法的利益が直接侵害されたとはいえない」などと認定。いずれも行政事件訴訟法に基づく処分の対象にはならないとし、原告の訴えを不適法と判断した。

 市は2012年4月、同市上下町の市立府中北市民病院を廃止して同病院機構を設立し、民間のJA府中総合病院と経営統合した。住民側は、経営統合後の北市民病院の常勤医や病床が減少し、適切な医療を受ける権利が侵害されると主張していた。(浜村満大)