気炎 志田周子、中川イセ..映画「いしゃ先生」(永江二朗監督)が県内で先行上映されている。

2015.12.18

気炎 志田周子、中川イセ...
2015.12.17 山形新聞

 映画「いしゃ先生」(永江二朗監督)が県内で先行上映されている。原作・脚本が尾花沢市出身のあべ美佳さん。舞台は月山の山懐にある大井沢。時は昭和の初め。地域医療に尽力した女医の志田周子(ちかこ)さんの半生を描く

西川町が「志田周子を映画に」というプロジェクトを立ち上げて5年。町おこしとして西川町が先頭に立って作った映画だ。ついに映画が銀幕で上映となり、まさに周子さんの功績が「山形発、全国行き」の映画になった。上映までの苦労は大変だったに違いない。

 映画に出演している古川孝さん(南陽市)はチラシ片手に県内を走り回って映画の宣伝だ。脚本のあべさんも永江監督と県内隅々まで足を運びプロモーションに明け暮れた。そのかいあって映画館の客足は順調のようだ。

 一人芝居を演じている天童市の夢実子(本名・今田由美子)さんの活動にも光を当てたい。周子さんの活躍に着目し、いち早く題材にして15年前から演じ続けた。その夢実子さんが、天童市出身の中川イセさん(1901~2007年)の波乱万丈の人生を語り劇に作り、演じている。

 イセさんは天童から移り住んだ北海道網走市で活躍、天童と網走の観光物産交流の協定を結ぶ縁をつくっている。戦時中、米兵から市民を守ろうとしたことから「和製ジャンヌダルク」とも呼ばれ、網走の名誉市民になっている。

 この8月には網走で語り劇「零(ゼロ)に立つ~激動の一世紀を生きた中川イセの物語」(脚本・かめおかゆみこ)が公演され、満員(800席)の舞台となった。先日は天童で公演があり満席だった。

 周子さんの地域医療の女医活動、天童出身のイセさんの人生にそれぞれスポットライトが当たり、感動を呼ぶ映画、舞台だ。特に夢実子さんの語り劇の舞台を間近で見てみたい。