地域医療法人、全国初の設立 岡山大病院など6機関統合 施設は残し役割分担

2015.12.15

地域医療法人、全国初の設立 岡山大病院など6機関統合 施設は残し役割分担
2015.12.11 共同通信



 岡山大病院など岡山市内の6医療機関が統合し、持ち株会社型の新医療法人を全国で初めて発足させることが10日、分かった。それぞれの施設は残しつつ、役割分担と業務の連携を進め、地域医療の無駄を省く。政府の産業競争力会議が11日に実行実現点検会合を開いて公表する。

 国立大から付属病院を切り離し、別組織に再編するのは異例の措置。政府は、岡山をモデルに有力な大学病院を抱える全国の他の地域にも広げる構想だ。国際的な医療拠点に育て、観光と組み合わせた「医療ツーリズム」の外国人を呼び込む狙いもある。

 新法人は、9月成立の改正医療法で創設された「地域医療連携推進法人」。良質で適切な医療の提供を目指して連携する法人を、都道府県知事が認定する。

 早ければ2017年4月に「岡山大学メディカルセンター」として出発する。統合する医療機関はいずれも近距離にあり、過剰感が指摘されてきた。医師は岡山大医学部の関係者が多く、連携しやすいという。

 民間でいえば傘下に複数の会社をまとめる持ち株会社のような組織として、岡山大や岡山市などによる社員総会が運営する。病床の過不足を調整したり、資金の足りない施設に融通したりする。各医療機関でカルテを共有するため、患者側も重複診療を避けられるなどのメリットがある。

 救急センターも統合し、救急患者を効率的に搬送できるようにする。また、周辺の小規模病院や診療所とも連携し、若手医師を積極的に送り込む体制を整える。

 政府は、こうした組織に介護や福祉法人も参加させ、地域ごとに総合的なサービスを提供できるようにする考えだ。///////////////




学から付属病院切り離し 岡山大病院など別法人化 政府検討
2015.12.12
産経新聞



 大学から付属病院を切り離し、別法人化することを認める規制緩和を政府が検討していることが10日、分かった。第1号として、岡山大病院など岡山市内の6医療機関が統合し、持ち株会社型の新医療法人を全国で初めて発足させる方針。政府の産業競争力会議が11日に開く点検会合で公表する。

 会合で岡山大などは、9月成立の改正医療法で創設された、複数の医療機関を一体運営する「地域医療連携推進法人」への参画と、付属病院の別法人化を目指す方針を報告する。

 地域医療連携推進法人は、良質で適切な医療の提供を目指して連携する法人を、都道府県知事が認定する仕組み。病床の過不足を調整したり、資金の足りない施設に融通したりする。各医療機関でカルテを共有するため、患者側も重複診療を避けられるなどのメリットがある。

 ただ、地域医療連携推進法人は「非営利法人」が参画要件となっている。国の大学設置基準で大学からの分離を禁じられている付属病院は、現行制度での参画が困難だった。早ければ平成28年度にも、医学部に付属病院の設置を義務付けた文部科学省令を改正し、新医療法人への再編を可能にする。

 安倍晋三政権は医療分野の効率化を成長戦略の柱の一つと位置づける。政府は、岡山をモデルに有力な大学病院を抱える全国の他の地域にも広げる構想だ。