日本版CCRC構想、酒田市が導入可能性探る 適地、医療環境など3月まで調査

2015.11.24

日本版CCRC構想、酒田市が導入可能性探る 適地、医療環境など3月まで調査

山形新聞 11月23日



移住を希望する高齢者の受け入れ拠点として政府が実現を目指す「日本版CCRC」構想に関し、酒田市は導入可能性調査に乗り出した。東京の民間コンサルタント業者と随意契約を結び、導入エリアに適した市有地・市有施設の有無や住環境、医療・介護環境などを来年3月まで調査。結果を踏まえ、導入検討に入る方針だ。

  日本版CCRC構想は、高齢者が健康なうちに希望する場所に移り住み、必要に応じて介護や医療が受けられるまちづくり。大都市からだけではなく、地域から近隣に転居するケースも想定。終末期まで継続的なケアや生活支援サービスを受けながら、ボランティア活動などにも参加できる共同体を目指している。

  政府は、同構想の具体像として▽入居者▽立地・居住環境▽サービスの提供▽事業運営―の各観点を提示。地域特性や強みを生かした構想案や基本計画策定を促している。

  市は、先月策定した地方版総合戦略(2015~19年度)の中で、5年間の移住者数の目標値を300人と設定。このうち首都圏の65歳以上の高齢者ら100人を日本版CCRCで呼び込む。戦略期間内に可能性のある拠点を1カ所以上選び出し、民間事業者を実施主体とする具体的な事業や、パイロット事業の検討を行うことを盛り込んでいる。

  日本版CCRCの拠点は市町村レベルの「タウン型」、地区レベルの「エリア型」、単体施設の「施設型」がある。市が念頭に置くのは施設型で、市有施設や市有地を貸し付け、民間事業者が運営する形を想定。移住者による地域コミュニティーの維持や民間事業者の経営が成り立つかの把握なども視野に、導入可能性調査を進め、その後の基本計画策定作業で使用する基礎資料を収集している。

  市政策推進課は、日本海総合病院を拠点とする地域医療体制や、文部科学省の「地(知)の拠点整備事業」を通じて地域課題解決の糸口を探る東北公益文科大との連携が強みになると説明。「何を酒田のPR材料にするのか、移住希望者のニーズにどの程度応えられるのかを調査で洗い出したい」としている。
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http://www.city.sakata.lg.jp/ou/kikaku/seisaku/suishin/files/kossi.pdf