地方の医師不足解消を*道医師会長*確保策の必要性強調*岩見沢、美唄脱退「残念」*地域病院検討会

2015.11.02

地方の医師不足解消を*道医師会長*確保策の必要性強調*岩見沢、美唄脱退「残念」*地域病院検討会
2015.10.31 北海道新聞 


 【三笠】北海道医師会による講演会「地域の医療を考える」が28日、市高美町のふれあい健康センターで開かれた。市民ら約160人が耳を傾ける中、道医師会の長瀬清会長が、地方での医師不足について早急な対応が必要だと強調。南空知3市による「地域病院のあり方に関する検討会」から、岩見沢と美唄の両市が23日、脱退する意向を三笠市に伝えたことをめぐっては「非常に残念だ」と述べた。(堀田昭一)

 市などが主催した。長瀬会長は「道内の医師や看護師は札幌と旭川に集中し、それ以外の地域で深刻な医師不足に陥っている」と地域医療の現状について説明。「医学部の学生に卒業後も地方で働いてもらったり、女性の医師に結婚後も働いてもらったりする制度が必要になってきている」と指摘した上で、札幌医科大と旭川医科大で行われている、将来の地方勤務を前提にした学生への奨学金制度などを紹介した。

 質疑応答では、参加者から「情報通信技術を使った遠隔診療も考えるべきでは」との声が上がった。長瀬会長は「診察は患者との人間味のあるやりとりが重要」として、対面しての診療を重視する考えを示した。

 講演会の前には、医師会など主催の「医療体験学習会」が三笠中で開かれ、市内の中学生約60人が、実際の手術服を着用して模擬手術などを体験した。


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市立病院改革プラン 市「抜本的に改める」*市議会決算委
2015.10.31 北海道新聞 


 【士別】市議会の決算審査特別委は30日も質疑を続行。市は、赤字が続く市立病院が本年度から取り組む経営改革プランについて、道が来春までにまとめる地域医療構想に合わせ、抜本的に改める考えを説明した。

 同病院の三好信之事務局長は「将来的に単独で自治体病院を抱えるのは厳しくなる。上川北部で機能を集約、分化しながら収支計画を見直す」と述べた。

 上川北部8市町村の医療関係者らでつくる上川北部圏域地域医療構想調整会議が各病院間の調整を行い、来年3月までに圏域の病床数や患者の緊急度に合わせた入院先などをまとめる予定。市立病院の改革プランは本年度から4カ年で、療養病床の30床から50床への増床などを進めている。

 井上久嗣氏(みらいクラブ)への答弁。質疑はこの日で終了し、特別委は昨年度各会計の決算を認定した。(後藤耕作)

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回復期病床 25年大幅不足*医療構想会議 道が管内推計
2015.10.31 北海道新聞


 【倶知安】後志管内20市町村の医療機関の病床数などについて検討する地域医療構想調整会議の初会合が29日、後志総合振興局で開かれた。道は2025年時点で管内で必要な病床数が2918床との推計値を示した。14年調査で実際に稼働していた2911床とほぼ変わらない。一方、高齢化に伴い回復期用の病床が不足するとし「急性期病床を回復期病床へ転換する必要がある」とした。

 会議は地域医療構想の策定に向けて設置。初会合には医療関係団体の代表や主要病院の院長、小樽など5市町の首長ら27人が出席。議長には小樽医師会の阿久津光之会長、副議長には西江栄二倶知安町長を選出した。

 25年時点で必要とされる病床の内訳を医療措置の緊急性の順でみると、高度急性期が164床、急性期が638床、回復期が852床、慢性期が1264床。

 今回の推計を14年調査と比べると、回復期病床が231床から大幅に増える一方、急性期が1491床から大幅削減になる。

 管内では人口減少で急性期の患者数が減少するものの、高齢化の進行でリハビリなど回復期の病床の需要は拡大するとの見通しで、道地域医療課は病床機能の転換に加え「回復期の患者を在宅医療でどこまで受け止められるかの検討が必要」との考えを述べた。

 今後は調整会議の幹事会を複数回開催し、必要な病床数について詳細な検討や必要な施策を議論し、来年3月までに地域医療構想の後志圏案をまとめる。(生田憲)