県立地域診療センター無床化:「近くに入院施設ない」54% 住民の不安鮮明に アンケート /岩手

2015.08.25

県立地域診療センター無床化:「近くに入院施設ない」54% 住民の不安鮮明に アンケート /岩手
2015.08.24
毎日新聞


 地域医療の充実を目指す住民組織や、いわて労連など6団体でつくる「いのちのプロジェクト」は、入院病床が廃止された県立地域診療センターがある県内6地域の住民に実施したアンケート結果を公表した。「無床化」に伴い、「近くに入院する病院がない」(54%)や「夜間や休日が不安」(45%)など、多くの住民が不安を抱えている実態が明らかになった。

 同プロジェクトは3~5月、岩手町や紫波町など県内6地域の住民1万4000世帯を対象に、病院などに受診する際の困りごとや、県への要望などを問うアンケートを実施。3255世帯から得た回答(回収率23%)をまとめた。

 休日や夜間に急に体調が悪くなった時の対応については、「救急車を呼ぶ」(40%)が最も多く、「受診できる病院を探す」(31%)などと続き、「我慢する」は12%に上った。自由記述欄には1391世帯が回答。「ふるさとで死ねない(入院できない)不安があるので、病院のある地域に移住したい」「高齢化率の高い地域で入院できる病院などがないことに不平等感を感じる」などの声が寄せられた。

 同プロジェクトは、県医療局にアンケート結果を説明。入院病床の復活や救急医療体制の抜本的な改善、地域医療体制の充実を要請した。同プロジェクトの及川剛さんは「寄せられた声は、安心して生活できないことを示しており想像以上に深刻。入院病床の復活を求めていきたい」と話した。【近藤綾加】