佐久市版高齢者共同体「CCRC」―概要判明 「都市型」「農村型」用意 利便性や生きがい重視

2015.08.22

佐久市版高齢者共同体「CCRC」―概要判明 「都市型」「農村型」用意 利便性や生きがい重視
2015.08.21 信濃毎日新聞


 健康時から要介護時まで継続して暮らすことができる高齢者共同体「CCRC」の佐久市版の概要が20日、分かった。JR佐久平駅周辺を想定した「都市型」、臼田地区を想定した「農村型」の二つの区分を用意。医療連携と健康づくりを中心に、計画を進めていく方針だ。

 同市が地方版総合戦略に盛り込む方針の佐久市版CCRC構想のコンセプトは「医療連携・健康づくり推進型」。県厚生連佐久総合病院や市立国保浅間総合病院が市内にあり、地域医療も充実している強みを生かす。加えて、「良好な自然環境」「災害の少なさ」「北陸新幹線(長野経由)や高速道などの高速交通網の結節点」といった長所もPRしていく。

 都市型は利便性を重視。新幹線駅や高速道路のインターチェンジなどがある交通の利便性が高い市街地周辺に、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の整備を想定する。佐久大や商業施設にも近い地域で、これまでの経験を生かした就業やボランティア、学習講座や趣味のサークルなどにも参加し、第二の人生を充実させてもらう考えだ。

 農村型は「生きがい」に重点を置いた。地域に点在する空き家などを活用したサ高住などを拠点にする。農業や地域の伝統的な活動に関わりながら、地域に溶け込んで地元住民と触れ合いながら、自然が豊かな地域で暮らしてもらうことを想定している。

 今後の課題として、入居希望者の声をいかに取り入れるかや、継続的なケアを医療機関や介護事業者などと協力してどうやって取り組んでいくか―などが挙がる。佐久市の佐藤照明・企画課長は「市はこれまでも移住施策に取り組んできた実績がある。生活環境を整えるだけでなく、心の満足度をどう高めるかを考えていきたい」としている。

 [CCRC]

 Continuing Care Retirement Communityの略。高齢者が健康なうちに入居し、住居や介護・医療などのサービスを受けながら、ボランティアなどの活動にも参加する共同体。形態は、敷地に住宅や施設があるものから、ビルに住居や施設が集中するものなどさまざま。米国は普及が進み、約2000カ所に上る。地方版総合戦略に盛り込む予定の自治体は7月現在、県内で佐久市など5市町村、全国に75市町村ある。

信濃毎日新聞社