薬品調達を合理化、手術数増も*市立函館病院、赤字圧縮へ*本年度の収支改善策提示

2015.08.20

薬品調達を合理化、手術数増も*市立函館病院、赤字圧縮へ*本年度の収支改善策提示
2015.08.18 北海道新聞 


 函館市は、2014年度の収支が8億3200万円の大幅赤字の見通しとなった市立函館病院の収支改善策を明らかにした。施設改善による診療報酬の加算、入院患者や手術件数の増加策、薬品調達の合理化などの経費節減策を合わせて行うことで本年度1年間で約5億6千万円の赤字圧縮を目指す。(石田礼)

 同病院は14年度、道南ドクターヘリ受け入れのために手がけた救命救急病棟の改築工事で騒音問題が発生。一部病棟の入院を制限し、1日平均の入院患者数が467人と当初予算比19人減となったことなどが響き、5年ぶりに赤字に転落した。

 市病院局によると、本年度は特定集中治療室(ICU)の面積拡大に着手。ICU1床あたりの面積拡大に伴って、診療報酬のうち「特定集中治療室管理料」が引き上げられる見通しで、下半期に1億円の増収を見込めるという。

 手術室の稼働を効率化し、14年度に3131件だった手術件数を約5%増やして増収を図る。一方、これまで市病院局が個別に各卸業者などと交渉して調達していた薬品や医療用資材の購入を、専門業者に一括委託し、約6千万円の経費削減効果を見込む。

 そのほか、安価なジェネリック医薬品(後発薬)の使用率を14年度末時点の66・4%から15年度末に80%程度まで高め、年間数千万円の経費削減を生み出す。

 これらの効果で本年度の単年度赤字を約2億6400万円にまで圧縮する。市病院局は「2016年度中に全国の公立病院が策定を求められている『改革プラン』にさらなる改善策を加えたい」(藤田公美管理部長)とし、早期の黒字転換を目指す考えだ。