休止から9年 再開"好機"に決断 新城市立産科診療所/東三河北部医療圏の現実で公設公営方式/助産所継承250件出生見込む

2015.07.16

休止から9年 再開“好機”に決断
新城市立産科診療所/東三河北部医療圏の現実で公設公営方式/助産所継承250件出生見込む
2015/06/26
 新城市では、産婦人科医師2人が常駐する市立産科診療所を2017年4月に同市内で開設する。既存施設のしんしろ助産所を継承し年間約250件の出生を見込んでいる。

 市民病院は、2006年に医師の引き揚げで産科を休止。同市は産婦人科医師招聘(しょうへい)に努めたが再開に至らず、新城以北の産科医療は深刻な事態を迎えている。

 同市では現状打破へ向け、今枝宗一郎衆議院議員の仲介により産科医療を展開する葵鐘会(きしょうかい、稲沢市)との協議を進め、年間1億2000万円の派遣料を支払うことで産婦人科医師2人の受け入れが決定した。

 産科休止から9年が経過し再開を重要施策とする市では、この機会を逃すと今後の再開は困難と判断した。

 しかし、救急・時間外体制が十分でない市民病院では、新生児急変や異常分娩(ぶんべん)への対応ができず、医師の負担が増大するなど、市民病院での受け入れには課題が多い。

 また、葵鐘会による運営も採算面で難しく、公設公営方式による産科診療所を開設することになった。

 2011年6月に開設し正常分娩経験のある経産婦を受け入れてきたしんしろ助産所については、休止はやむを得ないとしながら、成果と市民の信頼を継承し幅広く検討。東三河北部医療圏の現状を考慮し、今後の方針を決定していく。