魚沼基幹病院で竣工式 来月開院 総工費252億、31診療科備える=新潟

2015.05.21

魚沼基幹病院で竣工式 来月開院 総工費252億、31診療科備える=新潟
2015.05.20読売新聞


 6月1日に開院する南魚沼市浦佐の魚沼基幹病院(内山聖院長、454床)で19日、竣工(しゅんこう)式が行われた。医師不足が深刻だった魚沼地域で、救急医療や高度専門医療ができる中核病院としての役割が期待されている。

 式では、泉田知事が「医師不足解消の一助となることを期待したい。地域住民にとって安心できる医療体制の構築を進めていく」とあいさつした。午後の内覧会では、訪れた市民が最新鋭の医療機器や真新しい病室を見て回った。

 魚沼基幹病院は、県が2012年3月に着工し、総工費約252億円かけて完成させた。鉄筋コンクリート9階建て、延べ床面積は3万3549平方メートル。医師73人、看護師・助産師298人で開院する。心臓血管外科や循環器内科など31の診療科を備え、外来は2日から受け付ける。運営は県地域医療推進機構が担う。

 最新の医療機器の導入や専門的な技術を持つ医師の配置により、これまで魚沼地域では困難だったがん治療や周産期医療などの高度専門医療が可能となる。また、救急医療の面では、これまで重篤な患者は長岡市の病院などへ1時間以上かけて搬送していたが、救命救急・外傷センターの設置により24時間体制で患者を受け入れられる。

 将来の地域医療を担う若い人材を育てるため、病院には「新潟大学地域医療教育センター」が併設される。全国から地域医療を志す医療スタッフを集め、育成したい考えだ。

 開院後は、魚沼基幹病院が魚沼地域の中核的な役割を担う一方、県立小出病院(市立に移行)など公立4病院は病床数を減らし、初期医療や回復期の医療に当たる。他の医療機関と患者の紹介などで連携することにより、「地域完結型医療」の実現を目指す。内山院長は式の後、「患者さんが地元で医療を受けられるのはすごく大きいこと。ここでどこにも負けない医療を展開していく」と語った。