宮大が市立病院運営へ 宮崎市と指定管理者協定 全国初 /宮崎県

2015.03.04

宮大が市立病院運営へ 宮崎市と指定管理者協定 全国初 /宮崎県
2015.02.28朝日新聞



 宮崎大学は4月から、医師不足で赤字経営に悩んでいた宮崎市立田野病院の指定管理者になる。27日、市と協定を結んだ。国立大学法人が公立病院を運営するのは全国で初めて。同大は「抱負な人材と約40年の大学病院の経営ノウハウを生かしたい」としている。

 市によると田野病院の常勤医は現在、外科2人と放射線科1人の計3人。病院と併設の介護老人保健施設「さざんか苑」は2009年度から赤字が続き、13年度は約1億8800万円の赤字を計上した。市は赤字の原因になっている医師不足を解消しようと昨秋、指定管理者の公募に踏み切った。

 指定管理の期間は20年間。初年度は4月から常勤医を外科2人と内科、整形外科、総合診療科に各1人の計5人に増員。年間20件ほどだった手術数を消化器外科と整形外科を中心に200件に引き上げ、大学付属病院との連携で病床利用率を90%以上にし、17年度には黒字転換させる方針。

 診療科には、軽傷や虫垂炎、風邪などを幅広く診る総合診療科を新設。さざんか苑の運営も担う。

 同大の吉原博幸理事(病院担当)は「高齢化社会では、『人』を診る医師が必要。外来から入院、老健施設、在宅まで一体となってケアできる医師や看護師を育成し、医師不足の解消にもつなげたい」と話す。

 (伊藤あずさ)