がん患者情報をITで共有 東北60医療機関ネットワーク始動 山形

2015.03.20

がん患者情報をITで共有 東北60医療機関ネットワーク始動
山形
朝日新聞
2015年3月17日


 
 東北6県約60の医療機関をITで結んで、がん患者の治療方針について情報を共有しながら協議できるネットワークシステムがスタートした。

がん患者にとっては、高度な放射線治療施設の治療相談を、遠方まで出かけずに受けられるメリットがある。
 

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弘前大学医学部付属病院の患者のCT画像をTV会議システムで確認する根本建二・山形大医学部教授=山形市飯田西

 山形大学医学部が16日発表した。ネットワークには、陽子線治療を行う南東北がん陽子線治療センター(福島県)やいろいろな方向から強弱をつけた放射線を当てるトモセラピー治療の十和田市立中央病院(青森県)など東北各地の拠点病院に加えて、千葉県の重粒子医科学センター病院も参加している。

 東北地方には、高度な放射線治療施設を持つ病院が点在するが、数は限られる。がん患者が、どの病院で治療を受けたらよいのか、病院間のTV会議で患者データを共有しながら協議し、必要であれば県境を越えて患者を紹介する。

 山形大は2019年10月に東北初の重粒子線がん治療施設を開設する予定。それまでは、重粒子線治療が必要な患者は重粒子医科学センターが引き受ける。

 16日の会見では、山形大医学部付属病院と弘前大医学部付属病院を結んだ模擬TV会議をデモンストレーションした。嘉山孝正・学長特別補佐は「東北どの地域の方々も高度な医療を受けられ、利便性も向上する。全国のモデルとしたい」と話した。