病院再編で業務充実 地域医療講演会 栗谷氏が医師確保策指南 岩手日日新聞

2015.02.11

病院再編で業務充実 地域医療講演会 栗谷氏が医師確保策指南 岩手日日新聞 (01/28)

 
 
 奥州市議会市政調査会(中澤俊明会長)主催の地域医療に関する講演会は26日、市役所で開かれ、山形県酒田市の日本海総合病院長で運営法人理事長の栗谷義樹氏が「今後の地域医療における自治体病院のあり方」と題して講演した。

医師不足対策について栗谷氏は「病院の業務内容を充実させなければ医者は来ない」と断言し、その病院で扱う疾患の豊富さや症例数の多さが若手医師を集める大きなポイントになると強調した。

 日本海総合病院は、県立日本海病院と酒田市立酒田病院の統合再編により2008年4月に誕生。

多額の累積債務を抱えていた日本海病院と、老朽化で建て替えに迫られていた酒田病院が組織再編による効率化で地域医療体制を強化しようと実現した。

 診療科は26科で、病床数は646床(うち感染症病床4)。地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構が運営しており、栗谷氏が院長と理事長を兼務している。

 講演会には、市議と小沢昌記市長ら健康福祉部門の職員合わせて約50人が参加。

中澤会長が「奥州市には医師不足や医療連携などの課題がたくさんある。市民のためにも熱心に聴講していただきたい」と呼び掛けた。

 栗谷氏は、病院の統合再編に至った経緯を紹介した上で、日本海総合病院の現状や今後行われる医療制度改正の概要、病院・診療所の連携の在り方などを述べた。

 今後の自治体病院の在り方について「行政がすべきことはアクセスが一番良い所に急性期の病院を集約しなければならない」と主張。

 医師不足に関しては「医学生は症例数と疾患がバリエーションに富んでいるかどうかを必ず見る。病院の業務内容を充実させるためには再編こそ意味がある」と体制整備の必要性を訴えた。
【写真】地域医療に関する講演会で「今後の地域医療における自治体病院のあり方」と題して講演した栗谷氏