「250床新中核」と「120床」合意 筑西・桜川の3病院、両市が再編 /茨城県

2015.01.23

「250床新中核」と「120床」合意 筑西・桜川の3病院、両市が再編 /茨城県
2015.01.16 朝日新聞 



 筑西、桜川両市は新中核病院計画をめぐって新たな基本合意をまとめ、15日に発表した。

筑西市民病院と県西総合病院(桜川市)の2公立病院に桜川市内の民間病院を加えた3病院を、250床規模の新中核病院と120床規模の桜川市立病院(仮称)に再編。

新中核病院は急性期を、桜川市立病院は主に回復期をそれぞれ担う。両市は今後、合意内容をもとに再編計画の骨格づくりを急ぐという。


 須藤茂・筑西市長、大塚秀喜・桜川市長がそれぞれの議会の全員協議会で合意内容を説明した後、共同記者会見をした。

県は合意内容を了承しているという。

 基本合意によると、再編に加わるのは桜川市の「山王病院」(79床)で、筑西市民病院(173床)と県西総合病院(299床)を合わせた病床数は計551床。3病院を新中核病院と桜川市立病院に再編することで病床数は大幅に減る。

 当初計画で300床だった新中核病院の病床数を250床に縮小した理由について、須藤市長は将来の人口減などを挙げた。

建設場所は従来通り筑西市の養蚕地区を予定。脳血管疾患や心疾患などを中心に急性期を担う。医師は35人ほどを見込み、県西総合病院と筑西市民病院の常勤医を中心に構成したい考えだ。病院運営は、非公務員型の一般地方独立行政法人化を計画しているという。

 桜川市立病院は、新中核病院との機能分化と連携強化も重視。急性期を脱した回復期などを担う病院とする。

公設民営の方針から、山王病院を運営する医療法人「隆仁会」を指定管理者として管理運営を委託する予定だ。建設場所や具体的な診療科目などは今後、検討会議を設けて協議していくという。

 新中核病院計画は当初、筑西市民病院と県西総合病院を300床の新中核病院に再編統合する計画だった。

桜川市議会が県西総合病院の存続を強く求めたことなどから難航。昨年3月、筑西市単独で新中核病院を整備することで両市が合意し、県西総合病院も172床の病院として存続することになった。

2病院合わせた病床数がまったく変わらないことなどもあり、国から新たな整備計画の策定を強く求められていた。

 大塚市長は「県や病院関係者らの協力もあり3病院の再編合意にいたった。財政状況なども考え、桜川・筑西両市民の医療を守っていくにはこの道しかないと考えている」と話した。

 須藤市長は難航した計画を振り返り、「これまで何度も『最後のチャンス』と言ってきた。今回の合意が本当に最後の機会ととらえ計画実現に向けて迅速かつ慎重に進みたい」と話した。(吉江宣幸)