スポットライト 日本学術会議会員に選ばれた益田赤十字病院産婦人科参与 宮崎康二さん(65)=益田市遠田町 医療の窮状 国に訴える

2014.10.20

スポットライト 日本学術会議会員に選ばれた益田赤十字病院産婦人科参与 宮崎康二さん(65)=益田市遠田町 医療の窮状 国に訴える
2014.10.18 中国新聞





日本学術会議会員に選ばれた益田赤十字病院産婦人科参与 宮崎康二さん(65)=益田市遠田町

医療の窮状 国に訴える

 国内の科学者から選ばれる210人の会員と約2千人の連携会員で組織する日本学術会議の会員に、1日就任した。
「医師不足に悩む地方の声を政府に届ける」と、意気込みを新たにする。

 下関市出身。熊本大医学部(熊本市)卒業後、同大付属病院勤務などを経て1996年、島根医科大(現島根大医学部、出雲市)に赴任した。

一時、産婦人科の常勤医師が1人になった益田赤十字病院(益田市)の医師確保に2011年から奔走し、今春、同大医学部産婦人科教授を退官したのを機に同病院へ着任。専門の婦人科診療を中心に、分娩(ぶんべん)担当の産科医師2人を支える。

 同病院は08年から里帰り出産受け入れの中止が続く。

「住み慣れた地域で出産できないのは異常事態」。このため、助産師が中心となって分娩を担う院内助産導入へ準備を進める。

 会員は首相が任命するが独立機関として内閣府に設立される同会議の役割には、政府への提言などがある。臨床医学委員会に所属し、任期は6年。

「地域医療」「出産」をテーマに分科会を立ち上げる考えで、提言のほかにシンポジウム開催などを通じて地方の窮状を改善する方策を探る。

 現場主義が信条。都市部に医師が偏在する現状を指摘し「安心してお産に臨める環境を守るため、現場の医師として地方支援の必要性を国に訴えたい」。(江川裕介)