金融ニッポン、国部・三井住友銀頭取 「10年後見据え挑戦し続ける」

2014.10.07

金融ニッポン、国部・三井住友銀頭取 「10年後見据え挑戦し続ける」・・・不動産投資信託(REIT)の立ち上げに向けて準備を進めている・・・
2014/10/6 日本経済新聞


 三井住友銀行の国部毅頭取は6日午後、東京・大手町の日経ホールで開いた「金融ニッポン」のトップシンポジウム「成長への次の一手」(主催・日本経済新聞社)で講演した。「10年後を見据え、常に挑戦し、進化し続けなければならない」との決意を表明した。

少子高齢化が進む日本に関しては「社会構造やライフスタイルが変化する中、成長の種は間違いなくある」と強調。金融機関の重要な使命は「10年後の日本をけん引していく新たな成長産業の育成に貢献することだ」と語った。


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 具体的には介護施設や有料老人ホームなどに投資するヘルスケア不動産投資信託(REIT)の立ち上げに向けて準備を進めていると説明。再生医療の実用化を支援するため京都大学iPS細胞研究所発のベンチャー企業に出資していることも紹介した。

国内についてはまた個人金融資産を貯蓄から投資へ、高齢者から若年層へと移していくサポート、次世代への事業承継に引き続き注力する考えを示した。

 アジアに軸足を置いた経営を重視する姿勢も示した。アジアを中心とした新興国の国内総生産(GDP)は世界全体の約5割を占めるまで成長するとの考えを示し「かつての我が国のように経済成長に伴う多面的な発展が見込まれる」と指摘。

「アジアにおける金融のレベニュープール(市場規模)は今後10年で約3倍になる」との見通しを示し、アジアを「第2のマザーマーケット」としてビジネスに挑戦していく姿勢を示した。

 インドネシアの年金貯蓄銀行(BTPN)への出資比率を4割に引き上げ、BTPNのリテールビジネスの強みを三井住友の既存ビジネスと融合させていることを説明。

「プラットフォームを他のアジア新興国へ横展開していきたい」と語った。海外戦略については、三井住友の財務基盤が強固になっていることや日本企業のグローバル化が進んでいることを理由に「後戻りさせることはない」とした。

 今年4月からの中期経営計画については「より『成長』に軸足を置いた計画にした」と述べ、連結粗利益成長率を2016年度までの3年間で15%引き上げる収益目標を紹介した。

人事制度に関してはグローバル化が重要な経営課題であると指摘し、人事部内に日本人や外国人を問わない人事登用などを推進するための「グローバル人事室」を新設したことや、女性の活躍を進めるため国部頭取自身が委員長となった「ダイバーシティ推進委員会」を設置したことを紹介した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕