基幹病院開院へ医師確保 魚沼地域の医療に光 高度な治療担う=新潟

2014.09.19

 

基幹病院開院へ医師確保 魚沼地域の医療に光 高度な治療担う=新潟
2014.09.18読売新聞



 ◆周辺4院と調整

 2015年6月に南魚沼市浦佐に開院される魚沼基幹病院について、運営主体の一般財団法人県地域医療推進機構は17日、開院時に必要と試算した医師70人をほぼ確保したことを明らかにした。

県は同病院を核に、人口10万人当たりの医師数が県内で最も少なく、救命救急センターがないなど医療環境が不十分な状況にある魚沼地域の医療体制を再編していく考えだ。

 同機構が同日開いた臨時理事会の中で明らかにした。

70人を予定していた医師のうち、9日時点で69人を確保できる見込みとなり、そのうち32人は新潟大医歯学総合病院魚沼地域医療教育センターの教員を掛け持ちしながら診察、治療を行う。

37人は勤務医で、2人が決定済み、35人については現在新潟大と調整中という。

医師の顔ぶれは年内に発表する予定。

 開院時に必要とした280人の看護師についても、249人を確保した。

92人は機構が職員として雇い、残りは県立病院などの看護師を派遣職員として採用する予定で、現在157人が派遣される見込みだ。

同病院の荒川正昭理事長は「県と大学が期待に応えてくれ、非常に優秀な医師、看護師を確保できた」と話した。

 県は、高度医療など中核的な役割を担う魚沼基幹病院の開院により、周辺の六日町(南魚沼市民病院に移行)、ゆきぐに大和、小出(県立から市立に移行)、堀之内の4病院の病床数を減らし、より住民に身近な存在として初期医療や回復期の医療などを担うように再編する。

 魚沼基幹病院の稼働病床数は、これまで高度医療などを求めて他地域の病院に流出していた患者が徐々に戻ってくると推計し、段階的に増やしていく。

機構の想定では同病院に必要とされる病床数は400床で、計画では15年度は356床を稼働させ、16年度は404床、17年度から454床をフル稼働させるとした。

 内山聖院長は「他地域の病院に入院している患者に移ってきてもらい、地域内で医療を確立できるように域外の病院と連携を図っていきたい」と話し、「今後どれだけ全国から研修医を呼び込み、医師不足解消につなげていけるかが課題だ」と述べた