地域医療・雇用支える」宇治病院再建で地域機構

2014.08.09

地域医療・雇用支える」宇治病院再建で地域機構
2014/8/9 2:30京都新聞
 

政府系ファンドの地域経済活性化支援機構は8日、経営不振に陥った社会福祉法人の宇治病院(京都府宇治市)の再生をノーリツ鋼機グループの医療コンサルティング会社と共同で支援すると正式発表した。

地域支援機構の幹部は宇治市内で開いた記者会見で「病院の信用を維持し、地域の医療や雇用の安定に貢献したい」と強調した。

 宇治病院は病床数230床と中規模。
介護老人保健施設や特別養護老人ホームなども経営している。過大な設備投資に伴う借入金の返済負担が重く、医師や看護師の退職が相次いでいた。

 宇治市周辺の7市町は病床が不足しており、病院再建により地域医療を支える。京都銀行など3金融機関が債権放棄し、地域支援機構も金融支援する。ノーリツ鋼機グループのエヌエスパートナーズ(東京・港)の再生ノウハウを生かす。

 医師ら職員約470人の雇用や給与を維持し、各施設の運営を続ける。

年間1億円前後の赤字経営を5年以内に再建し、年間1億円の黒字を目指す。

宇治病院は1946年設立。52年に社会福祉法人に組織変更した。
同病院幹部は「患者や取引先に迷惑をかけない形で地域医療機関の役割を果たしていく」と述べた。