札医大 18年度定員増*最大15人*地方の医師不足解消

2014.08.08

札医大 18年度定員増*最大15人*地方の医師不足解消
2014.08.07 北海道新 


 札幌医大は6日、医学部の入学定員を

最大で現在より15人多い125人とする。道内の地方の医師不足を解消する狙いで、定員増は9年ぶり。

老朽化した同大教育研究棟の増改築が17年度に終わり、教育関連施設が充実するため、さらなる人材育成の強化が可能になった

 定員増に伴う予算措置の権限を持つ道も前向きに検討する意向で、札医大は16年度にも文部科学省に定員増を申請する方針。

同省も地方の医師不足の深刻化を受け、08年度以降、都道府県が奨学金を設け、地域に定着する医師を育成することなどを条件に、大学医学部の定員増を積極的に認可する姿勢を打ち出している。

 札医大医学部は07年度まで100人だった入学定員を、08年度に105人、09年度に110人に増やした。

ただ、04年度に新人医師が研修先を自由に選べる新たな臨床研修制度が始まった影響で、卒業後に大学を離れる医師も少なくない。

 同大は地方からの新規の医師派遣の要望に対し7割程度しか応えられていない現状を踏まえ、施設の拡充を見据えて、定員を増やすことにした。

 札医大は現在、入学定員のうち15人分について、一定期間を知事指定の道内地方病院などで勤務すれば、道の奨学金返還を免除する「特別枠」としている。

これとは別に、道内での研修や勤務を義務づける「道内枠」も現在の55人から、来年度は75人以上に増やす。

18年度の定員増に当たっては、これまでの増員と同様に、主に「特別枠」として増やす見込みだ。

 また、札医大は教育研究棟の改築により、実験室や講義室を拡張。

演習室を増やすなどし、少人数教育にも力を入れる。定員増と教育施設の充実で、大学に残る医師を増やし、地方へ医師を派遣する体制の強化につなげたい考えだ。

 島本和明学長は「地域の発展のためにも医師を増やし、札幌医大としての責任を果たしたい」と話している。

 道内の他大学の医学部の定員は北大が112人、旭川医大が122人。いずれも09、10年度にかけて段階的に100人から増やした。旭川医大は現在17人が「特別枠」となっている。