銚子市立病院の方向性検討委、市中心の運営提言 「現指定管理者では困難」 /千葉県

2014.08.01

銚子市立病院の方向性検討委、市中心の運営提言 「現指定管理者では困難」 /千葉県
2014.07.31 朝日新聞



 銚子市立病院の方向性を検討する委員会(三村経夫委員長)は30日、来年度からの病院運営について「現指定管理者では困難。

市が中心となって病院運営と公益的事業を担う体制を提案する」と越川信一市長に答申した。

 越川市長は「答申を尊重し、市立病院を必ず存続させる意思で、これからの方向性を決定したい」と語った。

 いったん休止した病院を再開するため、同市は2010年度、病院運営を公設公営から公設民営に切り替えた。

効率的運営を目的に指定管理者制度を採用。市立病院再生機構に運営をまかせた。

 検討委によると、市の繰り出し金は一般的に、医業収益の10%約1億円程度というが、同市立病院には11年度8億6300万円、12年度9億3200万円と税金が投入されてきた。

 検討委は「民間事業者による効率的経営というメリットはまったく生かされていない」と判断。

病院の役割やビジョン、経営戦略がなく、経営を外部評価する仕組みもないとした。

 指定管理者制度の契約は今年度で終わる。

検討委は(1)市の関与(2)経営力のある人材創出(3)透明性のある経営――の3点を今後の運営の条件として挙げた。

地域医療の収益事業と、保健・福祉の公益的事業も経営できる体制の必要性を指摘し、経営モデルとして「医療公社」の構想を示した。

 同市は8月末までに、病院運営の方向性を決める方針という。

 検討委は市医師会長、市歯科医師会長、国保旭中央病院副院長ら8人が今年2月から、5回にわたり討議してきた。