厚労省が2012年度の病院における医療費の状況調査

2014.08.21

厚労省が2012年度の病院における医療費の状況調査

病院の数が減っても、医療費は増加


2014/8/20

豊川琢=日経ヘルスケア 
 

  厚生労働省が8月11日に公表した「病院機能別 制度別 医療費等の状況」によると、2012年度の病院数は8673施設で前年度比0.5%減となったが、病院における医療費は20兆6019億円で、前年度より2.4%増加した。機能別で見ても、「精神病床のみの病院」以外は全て医療費が増えたことが分かった。

 病院機能別では、「一般病床を有する病院」の数は前年度比0.6%減の6019施設、「一般病床を有しない病院」は同0.0%の2640施設。医療費については、「一般病床を有する病院」は同2.6%増の18兆573億円、「一般病床を有しない病院」は同0.7%増の2兆5371億円だった。

 「一般病床を有する病院」のうち、特定機能病院の医療費は同5.7%増の2兆396億円、地域医療支援病院は同16.5%増の4兆5638億円、DPC対象病院は同4.9%増の11兆8347億円、一般病床のみの病院は同2.6%増の8兆2515億円となった。2012年度診療報酬改定では急性期医療に診療実績を求める要件が数多く盛り込まれた一方、手術点数の大幅な引き上げや看護スタッフの手厚い配置の評価などが行われ、こうした点が医療費増の一因になったと推測される。

 これに対して、「一般病床を有しない病院」では、療養病床のみの病院は同2.8%増の8598億円だったが、精神病床のみの病院は同0.1%減の1兆4293億円となった。精神科病院では、入院患者の平均在院日数の短縮化などが影響したと考えられる。

 保険制度別で見ると、「医療保険適用の70歳未満」では同1.6%増の9兆393億円、「70歳以上」は3.2%増の10兆2998億円。75歳以上の後期高齢者分は同3.0%増の8兆3119億円だった。高齢者の医療費の伸びが高いことが分かった。