next 東北地方における医学部設置に係る構想審査会(第1回)議事録  平成26年6月16日

2014.07.11

東北地方における医学部設置に係る構想審査会(第1回)議事録  平成26年6月16日

  【山口委員】  山口でございます。
そもそもの確認をさせていただきたいのですけれども,今回,この医学部を新設するということに当たって,実際に今の東北地方における問題が即効性を持って解決するのだろうかということに実は疑問を持っております。

いろいろな資料を読ませていただいていますが,高齢化が進んできていること,それから,医師の地域偏在とか,沿岸部の問題とか原子力の問題等々,そういうことがある中で,実際にどの医療機関にどれだけの医療者を投入するかということが,今,特に急ぐ課題であると思います。
医学部を作るということは少なくとも10年ぐらい先でしか効果が発揮できないということを考えると,どういうことが医学部新設の意味があるという判断になったのかということを一つ確認させていただきたいと思います。
  
まして,資料を見ていましたら,地域枠で東北地方の大学医学部の定員が平成19年に比べて既に219人増えているというような現状があります。
将来的に医師過剰時代になったときに廃校にするわけにいかないということを考えると,ここで医学部を作るということの意味合いをまず確認をさせていただいて,どういう視点で審査をしていくのか,私自身も視点を絞りたいなと思っておりますので,その辺りまず大きなところで確認をさせていただきたいと思います。

先ほどの邉見委員と同じで,私もこれでまた医師不足が加速したり,地域医療が崩壊をしたり,東北にとどまらないということになってしまうのであれば,意味がないかなと思っておりますので,そのための確認としてお願いいたします。
 
【遠藤座長】  事務局,御質問の趣旨はよろしいでしょうか。ある意味,そもそも論になりますね。東北で一つ医学部を作るということの効果,それから,副作用等々についてどういう考え方の下でこういう結論になっているのかということを御説明いただきたいということだと思います。では,どなたでしょうか。それでは,医学教育課長,お願いいたします。
 
【袖山医学教育課長】  医学教育課長でございます。よろしくお願いいたします。
  この東北地方に新たな医学部の設置認可を1校に限り認めるということにつきましては,お手元の資料3-2,東北地方における医学部設置認可に関する基本方針というもので示させていただいております。その2ページ,目的ということで書かせていただいております,ある意味では理念的な書き方になっているところでございますけれども,大きな目的としてはやはり震災からの復興ということで,特に東北地方の地元の関係自治体,あるいは関係者の方々から,この医学部設置について要望があったということが大きなポイントでございます。
また,東北地方における医師不足,あるいは原子力事故からの再生といったような要請ということを踏まえた対応ということでございます。
  ただ,今御発言がございましたように,こういったものに対する即効性ということでございますと,これは人材養成でございますので,直ちに効果が現れるかというと,やはり10年,20年という中長期的なことをにらんでということであろうかと思っておりますけれども,新しく医学部ができるということによる,地域の人々がそのことによって得られる安心感といったようなことも踏まえて,このような新しい医学部を1校に限り認めるという判断をさせていただいたというところでございます。

ただし,この医学部を作ることによって生じる懸念といったようなことも多く指摘されてございまして,そのことにできるだけ答えていくという観点から,その下にございますような留意点というものを書かせていただいているところでございます。
  
特に2,この医学部を新設することによって教員や医師,看護師の確保に際して引き抜き等で地域医療に支障を来さないような方策をしっかりと講じていただくということが前提であるということ。そして

,3,今お話がございましたように,卒業生が東北地方に残り,地域の医師不足解消に寄与する方策を講じていただくということを,医学部新設に当たっての必要な条件整備ということで掲げさせていただいているところでございます。

この条件を満たすような構想となっているかどうかというのが今回の審査に当たって非常に大きなポイントになってくるのではないかと思っている次第でございますので,是非そういった観点から御審査を頂きたいと思っております。
  以上です。
 【遠藤座長】  ありがとうございました。
  山口委員,どうぞ。
 【山口委員】  ありがとうございました。今,東北地方というふうにおっしゃったのですけれども,今回のテーマも東北地方における医学部設置認可ということになっています。資料を拝見していますと,応募の中にはかなり地域限定的な計画がなされているところもあるように見えるのですけれども,今回,この審査をするに当たって東北全体ということで見るのか,それともある程度ここが少ない地域なので,そこをカバーできるような取組という視点で審査をするということになるのか,そのあたりのお考えというのはどのようになっているのでしょうか。
 【袖山医学教育課長】  私どもといたしましては,東北全体ということを念頭に置いて,今回のこの基本方針というのを作らせていただいております。

そうは申しましても,震災の影響等々,あるいは医師の不足の状況といったようなところについて,東北内でも様々なばらつきというものがあろうかと思いますので,そういった点をどの程度まで勘案していくかというのは,今回の審査においてそれぞれの構想の中で御判断を頂くことだろうと思っております。ただ,基本方針全体としては,飽くまで東北全体というものを念頭に置いた形で整理をさせていただいているものでございます。