宮城県議会提出議案知事説明要旨

2014.06.16

宮城県議会提出議案知事説明要旨(平成26年6月13日)



 初めに、医学部の新設についてであります。
 
東日本大震災からの復興の一環として、東北地方に一校に限って医学部の新設が認められることとなりましたが、県といたしましては、県内の学校法人等に構想提出の動きがありましたことから、卒業生の東北定着に向けた新たな医学生修学資金貸付制度の創設や、県内に設置が決まった場合における財政支援策を打ち出してきたところであります。

しかしながら、これまで構想を進めてきた関係者の方々から、実現のためにはどうしても県が設置主体となってほしいとの要請をいただきましたことから、非常に限られた時間ではありましたが、虚心坦懐に今一度原点に立ち返って熟慮した結果、県立での栗原市への医学部設置を決断し、先月国に構想を提出したところであります。
 

この判断に至った理由でありますが、

一つ目には、医学部新設は、深刻化する東北・宮城の医師不足解消に向け、私自身が安倍総理大臣にその必要性を強く訴えて動き出したものであり、この国策にふさわしい医学部とするためには、行政がより主体的に課題解決を牽引する必要があるということであります。

二つ目には、県内の医療資源の状況を踏まえながら、被災地や過疎地域の実情などを総合的に勘案いたしますと、東北各地の地域医療を担う人材の育成拠点は、仙台医療圏以外において適地を見出すことが望ましいこと、

三つ目には、県立による場合の懸念でありました財政負担についても、既存施設の活用や規模の見直しなどで圧縮できる見通しが立ったということであります。

これらを踏まえ、議会での議論や県民の皆様の声も真摯に受けとめて、最も望ましい方向を選択したものと考えているところであります。
 

現在、国に提出された三件の構想について審査が進められており、夏頃までには一件の採択が決まるものと見込まれておりますが、並行して具体化のための細部の検討を急ぎ、議会や県民の皆様にも説明してまいりますとともに、震災後の医療ニーズや医師不足等の課題解決に向け、県としての役割を積極的に果たしてまいりますので、議員各位の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げる次第であります。