「今震災で気仙沼市立病院が抱えた問題点」

2014.06.11

「今震災で気仙沼市立病院が抱えた問題点」

 気仙沼市立病院外科横山成邦


①病院の耐震性
②備蓄物資の枯渇
③通信手段の復旧の遅れ
④ヘリポートの確保
⑤職員のレスパイト


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建設から46年が経過した気仙沼市立病院は、全施設の約 60%は耐震強度基準が設定される以前に建設・増築されているため、大 規模地震災害時の安全確保が急務となっていた。

平成21年度に新病院建設基本計画を策定、平成29年度の開院を計画していたが、今回の災害により気仙沼市は復旧・復興事業に多額の財源を要するため、現行制度では病院建設事業の推進が事実上困難となっている。

陸前高田市から南三陸町志津川まで、近隣の医療施設は津波によりほぼ壊 滅的な被害で、一時的に機能不全に陥った。

 本院が大きなダメージを免れて、災害拠点病院として三陸沿岸部における 医療サービスを提供することができたのは奇跡的である。

【 新病院建築計画 】
建設予定費 約195億円
(用地費、医療機器整備費、既存施設の解体費、医師住宅整備費、看護学校整備費など)
うち、国や県の補助は約20億円


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新病院建設事業新病院建設に関する御意見カードの結果について・実施日
   平成24年8月27日から31日までの5日間
・調査対象   3,500人(外来患者・入院患者・患者家族・見舞客等)
・調査方法   病院内にて御意見カードを配布
・回答者数   371人
・回答率   10.6%

(結  果)
   新病院に関する主な意見内容は51項目であり、内、建設計画に反映したものは22項目で、検討中のものは10項目となっている。
  
【主な御意見内容】

1. 気仙沼にいて充実した診療(検査・入院・手術)を受けられるようになれたらと思います。
若い先生方も短期間でいなくなりますが、もう少し長く気仙沼に勤務できないものでしょうか。

2. 医師を多くし、救急外来もよろしく。
私が望むのは外観でなく医師の充実です。
仙台から遠く、ここで命を守る病院にしてくださるようにお願いします。
震災の時の市立病院は立派でした。感謝しております。

3. 先生方の不足は大変な問題かと思いますが、今後、患者人数も増えていくことと思います。どうぞ、多くの人数でフォローしあっていける良い環境になることを祈っております。

4. 専門医を増やしてほしい。

5. 病床が現在よりも111床減とのことですが、入院が必要な場合にベッドが無いので、空くまで待ってほしいとのことが無いように、少し余裕が必要と思います。(災害拠点病院というなら、もっと必要だと思います。)

6. 診察は全て1階に統合し、検査等は2階が(採血は1階)望ましい。体の不自由な人への配慮でエレベーターを増やしてほしい。

7. 今回の設問ごとに、患者と通院者から構成するメンバーを公募し、今までの委員会ありきではない組織を作って話し合わないと、本当の意見はないと思う。

8. 他の病院を研修・視察・見聞すれば、職員の意識改革に役立つ。市民にとって親しまれる病院にしてください。
 
 

 


http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001j51m-att/2r9852000001j5g5.pdf

http://www.kesennuma-hospital.jp/pdf/h24hyouka.pdf