首相に勤務医増員要望へ いわき市と双葉郡

2014.06.05

首相に勤務医増員要望へ いわき市と双葉郡 /福島県
2014.06.04 朝日新聞



 原発避難者の受け入れにより人口当たりの医師数が減り、急病人の救急搬送に遅れが出かねないとして、いわき市の清水敏男市長は2日、安倍晋三首相に対し、市内の病院の勤務医を増やす対策を求めることを明らかにした。

双葉郡の8町村長とともに月内にも首相官邸を訪れ、要望するという。

 この日に開かれた8町村長との意見交換会で清水市長が「医師不足により、119番で救急車が駆けつけても30分も40分も発車しない現状が続いている」と問題提起した。

 市地域医療対策課によると昨年度、119番通報し、救急車が到着してから患者を車に乗せてから、搬送先が決まって出発するまで30分以上かかった事例は全体の15・6%に上った。2011年度は9・8%、12年度は13・1%と、年度ごとに増えている。

 もともと県内では震災前から医師不足が指摘されていた。

いわき市は震災後に約2万4千人の避難者を受け入れており、事態がさらに悪化した。

市の担当者は「救急患者を受け入れる病院の勤務医数を人口比でみると、全国平均の半分もいない。搬送の遅れによる事故は起きていないが、起きかねない状態になっている」としている。