医学部新設 仙台厚生病院、福祉大主体の構想断念

2014.05.28

医学部新設 仙台厚生病院、福祉大主体の構想断念(河北新報5・28)
 

村井宮城県知事への要請後、記者団の取材に応じる仙台厚生病院の目黒理事長(右)と佐藤栗原市長=27日午前11時ごろ、県庁
 
 東北への医学部新設に名乗りを上げていた東北福祉大と財団法人厚生会仙台厚生病院(ともに仙台市青葉区)は27日、東北福祉大を設置主体とする構想を断念し、宮城県立で医学部の設置を目指す方針を明らかにした。

東北福祉大の萩野浩基学長、厚生会の目黒泰一郎理事長、医学部キャンパスを開設予定の栗原市の佐藤勇市長の3者が同日午前、県庁で村井嘉浩知事に協力を申し入れた。
 
栗原市にキャンパスや付属病院を置く構想に対し、東北福祉大が運営面で不安を抱いたといい、萩野学長は「栗原市の考えは理解できるが、財政面で福祉大が迷惑を受ける。

県の力を借りないと一私大でできる話ではない」と説明した。
 

申し入れを受け、村井知事は「県がやることになれば、厚生会は経営には参画できない」と確認した上で、「(文部科学省による新医学部設置構想の募集の)締め切りが30日に迫る。早急に検討して結論を出す」と述べた。
 
佐藤市長は「理念に相いれないものが出てきたので思い切ってブレーキをかけた。
県立大医学部が最善だ」と訴えた。
目黒理事長は「持てるものを全て提供して応援する。
事業の性格や目的からして県でやるのが一番いい」と県の積極的な関与を求めた。
 
文科省は東日本大震災の復興支援として、医学部新設を1カ所に限り認める方針。
仙台市青葉区の東北薬科大と、郡山市で総合南東北病院を運営する一般財団法人脳神経疾患研究所も名乗りを上げている。