新病院長から佐野市民の皆様へのメッセージ

2014.05.14

新病院長から佐野市民の皆様へのメッセージ

 「ゼロからの病院再生」

 病院長 橋本 大定(2014年4月7日 朝礼 院長談話より

 平成19年3月末、佐野市民病院http://www.sanoshimin-hp.net/introduction.htmは常勤医「ゼロ」と云う非常事態に追い込まれました。
  
その直後の4月、元JR東京総合病院の福光正行先生が病院長として単身赴任、地域住民の期待に応えるべく必死の努力を重ねた結果、平成21年には常勤医6名、非常勤医70名まで増加、その後も仲間の医師が徐々に集い、現在では、常勤医15名、非常勤医122名と奇跡の回復が遂げられました。
  
  私は、昭和43年東京大学医学部を卒業し、三井記念病院レジデントを振り出しに、浜松医科大学第一外科、東京大学第二外科専任講師、東京警察病院外科部長、埼玉医科大学総合医療センター外科教授、東和病院病院長を経て本年4月1日付で院長に着任いたしました。
  私の外科医としての専門は、最初の25年間は大開腹手術で、後の25年間は内視鏡外科手術です。
  内視鏡外科手術は、「整容性や社会復帰が早い」等、優れた点が多い半面、頻度が少ないものの特異な合併症が発生し続けています。
  死亡例をも含むこれらの合併症は、大開腹手術時代にあり得ず、その為に、患者自身は勿論のこと、家族も苦しみ続けている事態を見過ごすことは許されないのではないでしょうか。
  当初より私は、欧米式の気腹法(腹腔に炭酸ガスを注入してお腹を膨らまし、手術視野を確保する方法)を全面的に否定し、平圧下で手術を遂行できる腹壁吊り上げ法を開発・改良するとともに、再使用可能な金属製各種鉗子類、フォグレススコープ(先端レンズが結露しない様に工夫した腹腔鏡)等の開発を通じて、全国にまたがり、安全で安心な内視鏡手術の確立を目指す内視鏡外科医らと共に、NPO法人小切開・鏡視外科学会を創設し、現在、代表理事を務めております。

  前院長によって確立されてきた総合専門内科(専門性を有しつつ総合診療に従事する内科医)に習って、佐野市民病院ならではの総合専門外科を創設し、全職員の協力を得て、ゼロからの病院再生を継続したい所存ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。


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佐野市民病院  院長談話  (2013年10月7日)

  「 佐野市民病院 指定管理者制度移行後 5年間の総括と今後の課題 」
   
  
  5年前の2008年10月1日、佐野市民病院は「指定管理者制度」に移行して、2/3の人員減の体制で再スタートを切り、病院内外の、改革に対する根強い抵抗に打ち克って今日に至りました。
  
 絶対的医師不足のまま、いかに医療の質と量を増進させるかについては、時代の先端をゆく柔軟な運用を行いました。
  すなわち、完全混合病床化、総合医としてのホスピタリスト養成の推進、少数精鋭の常勤医と多数の優秀な非常勤医とが密接に連携し、医療クラ-クを逸早く導入し、他職種と併せて患者さんを中心としたチームとして運用し多大な効果を上げるとともに、常勤医師の疲弊を防止し、過労による医師の離職者をゼロにして参りました。
  常勤医と非常勤医の連携は驚くべき効果を発揮し、眼科、整形外科では医師の連携により、栃木県下有数の手術数を誇っております。
  また先端的ICTの充実活用のため、完全電子カルテ化を実現、これを僻地診療所のネットワ-クに活用し、余勢を駆って、新しい地域連携のシステムである「とちまるネット」の情報提供施設として活動を開始するまでに至りました。
  
 現在は年次計画を大幅に前倒しにして、稼働ベッド増、職員増、常勤医師数増、医療収入増、患者さんの信頼増を実現しております。
  
 特筆すべきことはこの間(全体で6年半、制度移行後5年間)大きな医療事故がなく医療訴訟が皆無であったことであります。
  
また2013年2月に病院機能評価(Ver.6)の認定を受けたことも誇るべき成果であったと考えております。
  「患者さんからの信頼」が本物であることは、患者数の増加と、市民講座の熱心な参加者が先日100名を超えたことが証明しております。
  佐野市民病院が地域に不可欠なインフラであることがこの6年半をかけた試みによって実証されたと考えます。
  今後の課題は、ひとえに「持続可能な経営」であります。
  これにはさらに大胆な改革、「組織改革」と「意識改革」を同時に進めることでありましょう。
  我が国において成功したとされる組織改革の代表的ものは「日本国有鉄道の分割民営化」ですが、完成に20年の年月がかかっております。我々の病院はごくささやかな規模ではありますが、やはり改革のスパンは10年単位で考えなくてはなりません。

  心を新たにして更なる改革に取り組みましょう。    

               http://blog.goo.ne.jp/ssb_inchou





  

  
  


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院長談話     

  2013年11月11日

  『第22回OZAK会学術集会の担当施設になる』


  毎年1回秋に、われわれの「医療法人財団 青葉会」が属するグル-プ全体の学術集会が行われています。
  今年は10月6日に、グル-プの拠点である「幕張国際研修センタ-」で三軒茶屋第一病院が担当して盛大に開催されました。
  参加者は各団体の関係各職780名が各地から参集し、現場の活動に即した実のある研究発表が行われ、高度先進医療に関する特別講演も聴くことが出来ました。

  <OZAK会を構成する14団体>
   
   特定医療法人 2
  医療法人財団(青葉会)1
  医療法人社団 5 
   社会福祉法人 2
  学校法人 2(大学1、看護学校1)
   社団法人協会 1 
   財団法人協会 1 

  次回の第22回学術集会は、OZAK会の中で最も新しい施設である、われわれ「佐野市民病院」が担当することとなりました。
  実行委員会を組織して準備を始めたいと思います。
  今年のテーマは「医療安全」でありました。
  次回のテーマは、担当するわれわれの施設の実績と特色をしっかり打ち出して「医療・介護・健康管理および地域連携におけるICTの活用」を中心にしたいと考えております。
  また、先進的医療のうち「iPS細胞による網膜再生の臨床例」が進んでいる時期ですので、前回の市民講座特別講演(4月開催)の続きとして、理化学研究所に「特別講演」をお願いする予定です。
  われわれの施設にとってこの会を担当することは、自らの「組織と構造の改革」、「意識の改革」のための絶好のツールとなりますので、すべての部署から日頃の研究・研鑽の成果を発表して戴きますようお願い申し上げます。