医学部新設 仙台厚生病院、東北福祉大と連携発表(ハードルの高い 公立病院 委譲)

2014.05.12

医学部新設 仙台厚生病院、東北福祉大と連携発表(ハードルの高い 公立病院 委譲)
 
2014年03月01 河北新報


 
 東北への医学部新設を目指す財団法人厚生会仙台厚生病院(仙台市青葉区)の目黒泰一郎理事長らは28日、宮城県庁で記者会見し、連携先に東北福祉大(同)を選んだと正式発表した。

校舎や大学付属病院は栗原市内に整備する方針。

付属病院の病床確保に向け、栗原市立栗原中央病院と市内の県立循環器・呼吸器病センターを、それぞれ市、県から移譲してもらう意向も示した。

 構想によると、医学部は定員100人。

栗原中央病院は職員を含めて譲渡を受け、近隣に校舎と付属病院を建てる。

センターは県に廃院にしてもらい、規定病床数(800床)や職員を譲り受けたい考え。
 
目黒理事長は「福祉大は看護教育の蓄積もあり、医学部開設の理念を共有できた。
医師不足が深刻な宮城県北沿岸の扇の要になる栗原に立地を選んだ」と話した。
 
会見に先立ち、目黒理事長と福祉大の渡辺信英学長補佐、佐藤勇栗原市長は村井嘉浩宮城県知事と県庁で面会し、センター移譲を要請した。
 
村井知事は「まずは職員の意向を確認し、早急に検討したい」と述べた。

記者会見に同席した佐藤市長は「地域の医師不足解消につながる」と医学部新設を歓迎し、栗原中央病院の譲渡に全面協力する姿勢を示した。
 
福祉大と共に厚生病院と連携協議を進めてきた東北学院大(青葉区)は同日、仙台市内で記者会見し、協議継続と医学部設置を断念した経緯を説明した。
 
文部科学省は、13年11月に東北地方の大学1校に医学部新設を認める方針を発表した。

ことし5月にも新設構想を受け付け、早ければ15年春の開学を目指す。医学新設構想は東北薬科大(同)も13年10月に公表している。

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「ハードルの高い 公立病院 委譲の 実務」

①市町村立病院の 民間譲渡は 過去8例ある。
 東北地方は宮城県  石巻市・東松島市 共同経営の公立深谷 病院1例のみ。5年間の迷走の上 検討員会 委員長(長 隆)で委譲決定。

② 公立病院の民間移譲の最大のハードルは 公務員の身分がなくなることであった。
事務職員は 本庁に戻り公務員待遇温存。公立病院の職員は 民間移譲で給料大幅ダウンで抗議の自殺者まで出た。宮城県村井知事は「まずは職員の意向を確認し、早急に検討したい」と述べているが 退職金、 待遇悪化しないよう 県の財政負担の覚悟はあるのだろうか。


③2007年3月23日 公立深谷病院(宮城県)は55億円の債務で「経営破綻」し、54年の歴史を終え、閉院。 「自治体病院はつぶれない」
 「公務員の身分は安定していて仕事を失うことはない」 という神話が崩れた。
栗原市立栗原市民病院の累積欠損は 53億。


④ 国からの借金である企業債償還計画が大きな課題。

  一般的に、企業債発行時に国と交わす「借用証書」の特約条項は「借入金で取得した財産について借り入れ目的に反する使用をしてはならない」と規定。
特約条項を守らなかった場合は繰り上げ一括償還を求めると定めている。
指定管理者 ではなく 「委託」として 病院の土地・建物は 石巻市 所有となって今日に至っている。



⑤栗原市立栗原中央病院の病床利用率は過去5年70%切っていた。 

公立病院改革ガイドラインの目標達成(26年3月)できず 経営形態変更の意思決定能力が課題。 

栗原市立3病院・・ 中央病院300床・若柳病院120床・栗駒病院97床 の再編統合に着手できず
 行政能力に疑問符。http://www.kuriharacity.jp/index.cfm/10,16035,c,html/16035/kenzenka-2.pdf

若柳・栗駒2病院 は 分離して 公務員のまま では職員の理解得ることができるだろうか。