電子診療情報 半島内で共有 半田病院システム加入へ

2014.05.02

電子診療情報 半島内で共有 半田病院システム加入へ
2014.05.01 中日新聞



 【愛知県】半田市立半田病院は2015年春から、市医師会が運用する電子地域医療連携システム「ドクターウェブ」に加わり、知多半島の診療所や中核病院とオンラインで診療情報を共有する。

現在は書類やCDなどの手渡しで検査データなどをやりとりしている。
これらを電子システムで共有することで業務の効率化を進め、地域医療の向上、患者や医師の負担を減らす。(山野舞子)

 半田市医師会は、市や近隣市町の百二十カ所ほどの診療所同士をインターネットでつなぐドクターウェブを一〇年に導入。

診療所のパソコンで主にエックス線画像などの検査データを交換し、診療に役立てている。

導入前は患者が自分で診療所に画像の入ったCD-ROMを持っていく必要があった。

 半田病院はこのシステムに加わるに当たって、現行の検査データに加え、看護師の記録や医師の所見などの診療情報が詳しく記された電子カルテも、患者の同意を得た上で部分的に診療所に開示できるようにする。

半田病院で手術を受けた患者が地域の診療所で治療やリハビリを受ける際、診療所は手術情報を迅速に得ることができるようになる。

 今後は、電子カルテを導入している知多厚生病院(美浜町)や建設中の西知多総合病院(東海市)、新常滑市民病院などの中核病院もこのシステムに加わる計画だ。

 全国的に、病気やけがの治療を一つの病院だけで担う「病院完結型医療」から、病院と地域の診療所が連携して役割を分担する「地域完結型医療」に移行している。

 半田病院の新美晋二医療情報管理室長(55)は「地域完結型医療が進む中、病院と診療所の情報の迅速なやりとりは欠かせない」とシステム導入の意義を話す。

 半田市医師会の花井俊典会長(57)は「将来は知多半島全域の診療所や病院とつながり、さらに在宅介護のケアマネジャーらとも情報共有できる仕組みにしたい」と拡充を目指すという。

中日新聞社