医学部新設30日応募締め切り 三者三様取り組み大詰め(河北新報ONLINE NEWS5・2

2014.05.28

医学部新設30日応募締め切り 三者三様取り組み大詰め(河北新報ONLINE NEWS5・28)http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201405/20140528_11018.html
 

 
 文部科学省による東北への医学部新設構想の応募は、30日の締め切りまであと3日となった。

現段階では、いずれも仙台市青葉区の「財団法人厚生会仙台厚生病院」「東北薬科大」、郡山市で総合南東北病院を運営する「一般財団法人脳神経疾患研究所」が新設に名乗りを上げている。

ライバルに差をつけたい三者三様の取り組みは大詰めを迎えた。
 

「ここまでやれば大丈夫というのがない。受験生のような気分」。

東北薬科大の堀田徹事務局長がため息を漏らす。
 

同大医学部設置準備委員会(委員長・福田寛特任教授)のワーキンググループが週1回開く会議は毎回のように議論が白熱。
あっという間に2、3時間が過ぎるという。
 

脳神経疾患研究所は4月に表明したばかりだ。
法人本部内に設置した大学設置準備室を中心に申請に向けた作業を急ぐ。
 
側面支援する「福島県への医科大学誘致を推進する会」は、1カ月半で16万人分の署名を集めた。
地元住民の支持を追い風に出遅れを挽回したい考えだ。
 

文科省の応募要領によると、提出する申請書類の目安はA4判用紙10ページ以内。どの陣営も「限られたスペースにどれだけアピールポイントを盛り込めるかが勝負」と情報の取捨選択に頭を悩ませてきた。
 

だが、この規定が、土壇場で東北福祉大を設置主体とする構想を断念した厚生病院を窮地から救うかもしれない。
 厚生病院は、新たに県立で医学部の設置を目指したい意向を表明し、宮城県に協力を要請。
 
「書類を作成する時間的猶予があるのか」と懸念する声にも、関係者は「枠組みは変わっても構想の根幹は変わらない。練り込んできた申請書類を下敷きにすれば十分間に合う」と説明する。
 
文科省は医学部設置認可に関する基本方針で、審査の留意点に
「教員となる医師の確保策」
「卒業生の東北への定着策」
「東日本大震災を受けた医療ニーズへの対応」
「医師需給に対応した定員調整の仕組み」の4点を挙げている。
 
震災後の東北は医師不足に拍車が掛かっているだけに、卒業生の定着策は選定の「肝」だ。
競合相手にまねされるのを警戒し、どの陣営もピリピリムードが漂う。
 新医学部は有識者でつくる構想審査会が1件を選定し、文科省による設置認可の審査を経て正式決定する