栃木県立3病院経営改革/経常収支比率97~99%/16年度目標、黒字ならず/県2次計画、現実路線に

2014.04.24

栃木県立3病院経営改革/経常収支比率97~99%/16年度目標、黒字ならず/県2次計画、現実路線に
2014.04.20 下野新聞



 栃木県保健福祉部は19日までに、赤字を抱える岡本台病院、がんセンター、とちぎリハビリテーションセンター(いずれも宇都宮市)の経営改善を図る目的で、第2次「県立病院経営改革プラン」を策定した。

計画期間は2014年度から3年間。
100%超が黒字を示す経常収支比率は計画最終年度の16年度で、厳しい経営状況を考慮し、3病院とも100%を下回る現実的な目標値を設定した。(伊沢真一(いざわしんいち))

 公立病院の経営改善が全国的な課題となっているため、総務省が「公立病院改革ガイドライン」を作り、それに沿って県は同プランを練り、09年度から13年度まで経営改善に努めてきた。

現時点で総務省は新ガイドラインを示していないが、「空白期間をつくらずに、経営改革を引き続き進めていく」(県病院経営管理室)として、県は第2次プランを策定した。

 分母を費用、分子を収入として算出する経常収支比率は黒字となる100%超が理想。

ただ3病院の16年度経常収支比率は97~99%台を目標に据える。

15年3月末時点で3病院の累積赤字額(累積欠損金)が合計約142億7400万円となる見通しのため、現実路線の目標といえる。

 4月から公営企業の会計基準が変更されたことに伴い、減価償却費が増加するため、医療行為に掛かる費用に対する収益の割合を示す医業収支比率は低下する見通し。16年度の目標値はそれぞれ58~82%台に設定した。

 一方、県は経営状態の改善が見込まれることなどから、第2次プラン計画期間中の16年4月にがんセンターの経営形態を、採用や予算執行に県の判断が必要な直営から、一般地方独立行政法人への移行を目指す。岡本台病院、リハビリテーションセンターも独立行政法人化に向け検討する。また総務省の新ガイドラインは14年度中に示される予定。

 同室は「総務省の新ガイドラインが提示されたり、独立行政法人化が決まったりした場合は早急にプランを見直す」と説明している。

■第2次「県立病院経営改革プラン」の最終年度2016年度の主な数値目標

               岡本台病院/がんセンター/リハセンター

経常収支比率(%)/99.2(97.5)/97.4(97.4)/99.2(98.0)

医業収支比率(%)/82.5(72.2)/78.1(82.0)/58.7(63.3)

病床利用率(%)/79.2(74.5)/75.5(75.1)/90.0(91.1)

延べ外来患者数(人)/34,500(33,366)/112,300(106,296)/28,000(27,304)

※カッコ内は2012年度実績。リハセンターはとちぎリハビリテーションセンター