看護職員1万5千人不足 11年後推計、医師は千人 千葉県が初の長期需要調査

2014.04.18

看護職員1万5千人不足 11年後推計、医師は千人 千葉県が初の長期需要調査
 
2014年04月15日 千葉日報
 


全国2位のスピードで進む千葉県の高齢化を見据え、県は14日、11年後の2025年に必要な県内の医師・看護職員数の推計結果を公表した。

医師は最大1万4580人が必要となり、1170人が不足。

看護職員は最大7万9110人の必要人員に対し1万5020人が不足するという。

県は人材確保へ医学生や看護学生に修学資金を貸し付けるなどの事業を行っているが、新たな対策が迫られそうだ。
県による医療人材の長期需要調査は今回が初めて。

 

調査は千葉大医学部付属病院に委託。
10~11年の患者数などを基に、団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者となる25年に必要な医師・看護職員数を調べた。

 県医療整備課によると、推計は必要人員のみで計算した「低位推計」から、現場の人員不足感などを加味した「中位」、求人はしていないが、必要とされる人員もプラスした「高位」の3項目で実施。

 調査の結果、10年末で1万213人いる医師は、過去10年の増加数から計算すると25年には1万3410人に増える。

これに対し、必要数は低位で1万3470人、中位で1万4350人、高位で1万4580人に上り、60~1170人の不足が生じる。

 一方、看護職員は10年末の4万7127人から年間約1100人増えると想定し、25年に6万4090人。
必要数は低位で6万8620人、中位で7万8160人、高位で7万9110人に達し、4530~1万5020人が不足するという。

 同課は「特に看護職員について厳しい結果が出た。

現状の政策では今後の必要数を賄うのは難しい」と分析。
これまで医学生や看護学生への修学資金の援助や実習生を受け入れる医療機関に対する助成などを通じて人材確保に努めてきたが、「新たな対策の検討が必要」と危機感を強めている。

 調査を実施した同病院の井出博生准教授は「高齢化が急速に進む都市部では相当数の医師・看護職員が必要となる一方、郡部では医療をどう維持していくかが課題として見えてきた」と指摘している。