郡山に医科大新設構想 市の医療グループが発表

2014.04.15

郡山に医科大新設構想 市の医療グループが発表
2014/4/14


 東日本大震災後の東北地方の医師不足解消を目指し、政府が1カ所の医学部開設を認める方針を打ち出しているのに対し、福島県郡山市の医療グループが14日、医科大学を新設する構想を発表した。

 構想を発表したのは福島県や東京、宮城県など1都4県で8病院、総ベッド数3000床以上を有する南東北グループを運営する「脳神経疾患研究所」(渡辺一夫理事長)。

 会見した渡辺理事長らによると、郡山市にある総合南東北病院を中核施設として、周辺に医科大学キャンパスを設ける。
大学の開設で福島県立医科大学などの協力を受けるが、大学を運営する学校法人は独自に新規で設立する考えだ。

 大学の特色として、原子力事故をはじめとした災害対応の医療提供体制を構築し、1学年100人を想定した入学者全員を奨学生として支援する。

卒業後は東北に残り、医療提供できる人材養成を目指すという。
政府方針に沿った形での医学部構想はこれまでに、宮城県内の大学などによる2件が公表されている。

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http://www.youtube.com/watch?v=EpphMOvEw2w

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医学部新設:福島の研究所が名乗り 東北復興支援で3件目

 毎日新聞 2014年04月14日 


  福島県郡山市で総合南東北病院を運営する一般財団法人脳神経疾患研究所(渡辺一夫理事長、本部・同市)は14日、同病院の敷地内に医科大学医学部を新設する構想を発表した。

 文部科学省は東日本大震災の復興支援策として東北地方で1校に限り医学部新設を認める方針。

 同研究所は「原発事故を含む災害に対応する医療提供体制を研究したい」などとしている。

 名乗りを上げたのは東北薬科大、東北福祉大・仙台厚生病院グループ(いずれも仙台市)に続き3件目。

  構想では、開学は2016年4月。

 1学年の定員は100人とし、2〜3割は東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心に外国人を受け入れる計画。

 文科省は今夏にも有識者の意見を踏まえて認可する大学を決める予定。【浅田芳明】

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福島)医科大新設申請へ 郡山の脳神経疾患研究所

2014年4月15日朝日新聞

 
  福島の医師不足は深刻だ
 
  
 国が目指す東北地方の大学医学部新設をめぐり、郡山市で総合南東北病院などを経営する一般財団法人「脳神経疾患研究所」は14日、文部科学省へ医科大学の新設を申請すると発表した。

 東京電力福島第一原発事故に見舞われた福島から名乗りを上げるのは初めて。

 被曝(ひばく)医療や最先端のがんの放射線治療に携われる医師を育成すると同時に、医師不足の解消を目指す方針だ。

  法人は病院敷地内で2016年4月の開学を目指す。約100人の学生のうち、2、3割は東南アジアからの留学生を想定。

 全員を奨学生にするなどして学費を援助する見返りに、福島の医師不足解消につなげるために、卒業後も数年間は東北地方の医療機関に勤めることを義務づける。

 法人関係者は将来的には年間300億円以上の経済効果が見込めるとしている。

  南東北グループはもともと陽子線や中性子線によるがん治療装置を導入するなど、がんの放射線治療に取り組んでいる。

そこで、学内には国際放射線人体影響研究所を設置。

 被曝(ひばく)による新生児や小児への影響を様々な観点から学ぶ機会を学生に与え、災害時に地域を支援できる医大を目指す。

http://digital.asahi.com/articles/ASG4G5RTSG4GUGTB00J.html


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(交遊抄)脳外科の名医 渡辺一夫 2014/4/4日本経済新聞 
 

脳外科のブラックジャックとも呼ばれ、世界的に有名な福島孝徳先生と義兄弟の盃(さかずき)を交わしたのは35年ほど前になろうか。当時は脳卒中が日本人で最も多い死因だった。
私は脳卒中が世界一多かった秋田県に行き、脳外科の真髄(しんずい)を勉強した。福島先生と初めてお会いしたのはその頃だった。

 私は脳卒中の外科、特に虚血性脳血管障害に生涯をかける覚悟で、日本では珍しかった脳神経外科専門病院を1981年に福島県郡山市に開業した。

福島先生は開院当初から、顔面痙攣(けいれん)や下垂体手術など私の専門外の領域をいろいろと教えて下さった。多くの友人も紹介していただいた。

 福島先生は20年ほど前に米国に行かれ、今はデューク大学とウエストバージニア大学の教授。
世界中を駆けめぐり、非常に困難な脳の手術をしながら後進の教育をされている。
日本にも2カ月に一度くらい来られ、私たちの病院でも手術をしていただいている。

 東大の学生時代からやられているドラム演奏を学生時代の仲間を引き連れ、国内外で頻繁になさっている。
何処(どこ)からあんなにエネルギーが出てくるのか計り知れない。
しかも私が困っているときはいつも親身になって助けていただく。
末長いおつきあいをお願いしたい。

(わたなべ・かずお=総合南東北病院理事長)