東北の医学部、新設先送り 大学側、準備に時間 16年の開設検討

2014.04.12

東北の医学部、新設先送り 大学側、準備に時間 16年の開設検討
2014年4月12日朝日新聞
  

 文部科学省は、2015年4月を目指していた東北地方の大学医学部の新設について、少なくとも1年間先送りする方針を固めた。

 下村博文文科相が11日の記者会見で、「大学関係の準備が間に合わず、やむを得ない」と述べた。

 16年4月の開設を軸に検討する。

  東北地方の医学部新設は昨年11月、安倍晋三首相の指示を受けた下村文科相が1校限定で認めることを表明。

 開校時期について「最短で15年春」としていた。これまでに仙台市の東北福祉大と東北薬科大が構想を発表している。

  文科省によると、構想中の大学などから「来春の開校は困難」という声が上がった。

 医師を教員として引き抜くことで、地域の医療サービス低下を心配する日本医師会などに配慮し、教員を全国から公募する準備に時間がかかるという。

  当初今年6月としていた設置校の選定時期も延期される。
ただ、文科省はまずは1校を選んでから準備を進めてもらいたい考えで、延期は数カ月間にとどまる見通し。

  1年の猶予ができたことで、東北福祉大の広報担当者は「スケジュールが延びた以上、内容をより充実させるよう努めたい」。

 東北薬科大の担当者は「教育研究環境をよりしっかりしたものにできる」と話す。

  一方、宮城県の気仙沼市立病院は「専門医が不足している。
 一日も早く医学部が新設され、先生が赴任されることが希望だ」。

その上で、「スケジュールが厳しいと聞いていた。(先送りは)やむを得ない」と話した。http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/12/__icsFiles/afieldfile/2013/12/17/1342540_02_1.pdf


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医学部新設/開学、2016年4月に先送り/大学側準備に遅れ/文科省方針/東北への医学部新設をめぐり、文部科学省は10日、開学時期を最短で2015年4月としていた当初目標を1年先送りし、16年4月にする
2014.04.11 河北新報



医学部新設/開学、2016年4月に先送り/大学側準備に遅れ/文科省方針

 東北への医学部新設をめぐり、文部科学省は10日、開学時期を最短で2015年4月としていた当初目標を1年先送りし、16年4月にする方針を示した。
新設に名乗りを挙げている大学側の準備状況などから15年4月の開学は困難と判断した。

 自民党の会合で文科省が明らかにした。新たなスケジュール案では、新設構想の受付期限を当初の5月から6月にずらし、夏に1校の構想を採択する。
正式な認可申請手続きの開始は15年3月とした。

 文科省の担当者は「名乗りを挙げている大学と個別に協議する中で(開学目標の先送りを)決めた。
国側も応募要綱を示せておらず、準備が若干遅れている。十分な期間を取って申請準備をしてもらう」と説明した。

 構想を審査する有識者会議は地域医療に見識のある専門家ら十数人で構成することとし、4~5回の会合を開いて大学や地元自治体の意見聴取を行う方針も示した。

 医学部新設は東日本大震災からの復興施策の一環で、東北地方の大学1校に新設を認める。
現時点で仙台市の東北福祉大と東北薬科大が名乗りを挙げている。◎東北福祉大と東北薬科大「構想充実図る」

 医学部新設が当初目標から1年遅れることについて、設置を目指す東北福祉大と東北薬科大(ともに仙台市)は冷静に受け止めている。
両校は時間的猶予を生かし、新設構想を一層充実させたい考えだ。

 東北福祉大は「施設整備などに余裕ができた」と胸をなで下ろし、東北薬科大は「教員募集も腰を据えて取り組める」と前向きに捉えた。

 5月の構想受け付け、採択から開学まで約10カ月という当初計画は「大変厳しい」というのが両校の本音だった。

 東北薬科大の堀田徹事務局長は「医学部新設は社会的な関心が高い。
慎重に判断したいという文部科学省の意向の表れではないか」と推測。
「15年4月の開学は日程的に厳しいが、医師不足の早期解消を考えると17年4月では遅い。
16年4月が現実的なスケジュールだ」と語った。