iPad、救急車搭載 搬送可否を交信、時間短縮へ県 /三重県

2014.03.17

iPad、救急車搭載 搬送可否を交信、時間短縮へ県 /三重県
2014.03.15 朝日新聞



 一刻を争う救急患者の搬送時間を少しでも短くしようと、県は4月から県内2地域で、救急車にタブレット端末を配備して、受け入れ先の病院側を素早く見つけたり、効率的にやり取りしたりできるシステムを導入する。津市と伊勢志摩地域(伊勢、鳥羽、志摩市)で、別々のシステムを使ったモデル事業としてスタートする。

 県地域医療推進課によると、津市では、救急車12台と、三重大病院をはじめとする11病院にそれぞれタブレット端末「iPad」を置く。

救急を受け入れる病院が多数あって、搬送先を決めるのに時間がかかるため、救急車からタブレット端末で複数の医療機関に患者の容体などの情報を一斉に伝え、病院から返送される受け入れ可否の情報をすぐに確認できる。

 受け入れる準備が整い次第、伊賀市と名張市を加えた中勢伊賀地域に範囲を広げていく。
同様のシステムは、奈良県や佐賀県、大阪府などで使われている。

 伊勢志摩地域では、搬送先の病院が限定されているため、中勢伊賀地域よりも簡単なシステムを使う。

救急車のタブレット端末を使うことで、情報をスムーズに送れるようにして、病院の医師が必要に応じて処置を指示する。スマートフォンでも利用できる。

 システムの初期費用は、中勢伊賀地域が4900万円、伊勢志摩地域が4千万円としている。

 鈴木英敬知事は5日の会見で「受け入れ先を早く見つけ、早く処置するのが重要。早い情報共有に期待している」と述べた。

別々のシステムになったことについては、「統合する努力もしてみたが、地域のニーズに合わずコストも上がってしまう」と説明した。