(茨城)新中核病院、筑西市単独を承認 建設地再考も視野

2014.03.10

(茨城)新中核病院、筑西市単独を承認 建設地再考も視野
2014年3月10日朝日新聞
 

新中核病院を巡り、筑西、桜川両市などでつくる代表者会議が9日にあり、新中核病院は筑西市単独で整備することや、再編後の県西総合病院(桜川市)を172病床の病院として存続させることなど、今月初め両市が合意した事項を承認した。

筑西市は今後、大学病院関係者らでつくる建設推進会議を発足させ、新中核病院の基本構想・基本計画策定に着手する。

 代表者会議には、須藤茂・筑西、大塚秀喜・桜川の両市長や両市議会関係者、再編される県西総合、筑西市民の2公立病院長、真壁医師会幹部らが出席。
アドバイザーで県担当者も参加した。同会議は昨年12月、新中核病院の規模や機能など基本的事項を決めた。県西総合病院の再編後の形態は継続協議としていた。

 両市は1日、同病院存続を求める桜川市の条件を筑西市が認めるかたちで協議。
再編後、1病院を存続させた場合、国の地域医療再生臨時特例交付金25億円のうち、新中核病院整備には交付金の趣旨から13億円しか活用できないことを了承の上で両市が合意した。

 代表者会議は、交付金13億円を使って筑西市が単独で新中核病院を建設整備することを新たに承認した。「公設民営」の病院の運営形態や300床規模の病床数、心疾患・脳疾患に対応できる救急病院とすることは昨年12月の基本合意と変わらない。

 現在299病床の県西総合病院は再編後、172床の病院として存続する。
1月の桜川市議会の同病院存続決議などを受けての両市間合意が、代表者会議で承認された。
同病院とともに再編される173病床の筑西市民病院は、病床のない診療所となる。

 県西総合病院は現在、桜川、筑西両市でつくる一部事務組合が運営しているが、今後、筑西市が組合から脱退。
桜川市が「市立」病院として運営管理することも代表者会議で確認。
今後、病棟の改築整備なども同市が行うことになる。

 昨年12月の基本合意では、新中核病院の建設場所を筑西市の「養蚕地区」とした。
当初案の同市竹島地区より桜川市に近い場所だ。筑西市は同病院の単独整備が決まったことから、建設場所の再考も視野に検討するとしている。

 筑西市の須藤市長は「新中核病院実現に向け早急に基本構想・基本計画に着手したい」と話した。
桜川市の大塚市長は新中核病院の必要性を認めた上で、「桜川の医療環境を考えた場合、県西総合病院を残さざるを得ない」と語った。(吉江宣幸)