新中核病院建設問題:筑西市長、病院組合脱退を示唆 県西総合病院存続なら「桜川市が運営を」

2014.02.24

新中核病院建設問題:筑西市長、病院組合脱退を示唆 県西総合病院存続なら「桜川市が運営を」 /茨城
2014.02.22 毎日新聞


 筑西、桜川両市による新中核病院建設問題で、筑西市の須藤茂市長は21日の記者会見で、桜川市が求めている県西総合病院の存続について、「同病院を存続させたいのであれば、桜川市の責任で整備し、運営するべきだ」と述べ、両市でつくる同病院組合の脱退を示唆した。

 桜川市の県西総合病院は同組合が運営。

筑西市は今年度、約8000万円を負担した。新中核病院建設には国の地域医療再生臨時交付金25億円を見込んでいるものの、県西総合病院が存続する場合、13億円に減額される。

このため、須藤市長は「中核病院を作るための苦肉の選択」と組合脱退を示唆し、桜川市に翻意を求めた。

 筑西市は、同日の市議会全員協議会でも組合脱退について説明。

市議会も市執行部の方針を了承したという。

両市は昨年12月、同病院の取り扱いを建設推進会議で協議することに合意。
しかし、桜川市議会は1月、同病院存続を決議し、市執行部も存続を前提に同会議を開くよう求めている。【松本尚也】


//////////////////////////////////////////////////筑西市が離脱意向 桜川市にある県西総合病院の組合運営 「苦渋の決断」 /茨城県
2014.02.22 朝日新聞



 筑西市の須藤茂市長は21日、桜川市とでつくる組合が運営する「県西総合病院」(桜川市)の運営から離脱する意向を示した。

新中核病院建設を巡り、桜川市が、再編予定の県西総合病院を残さなければ両市で発足させる「建設推進会議」に参加しない旨の文書を送ってきたためだ。

両市が結んだ基本的合意を無効にする内容。須藤市長は「新中核病院実現に向けての苦渋の決断」としている。


 21日に筑西市議会の全員協議会(全協)に離脱の意向を示し了承された。

 県西総合病院の負担金は利用率などから、ほぼ筑西市2割、桜川市8割という。筑西市によると、2013年度の負担金は約8560万円、14年度も同等の予算を組む。

脱退となると、病院運営や老朽化した病棟の整備などは桜川市単独ですることになる。

 新中核病院を巡っては昨年12月、建設場所や病院の運営形態など基本的事項を決めた。

ただ、再編される県西総合病院と筑西市民病院の再編後のあり方については結論が出ず、県西総合病院を病院として残す案も併記。

新中核病院の基本構想・基本計画をまとめる建設推進会議で継続協議することで合意した。

国も、地域医療再生臨時特例交付金25億円の利用期限延長を承認した。

 ところが、桜川市議会が県西総合病院の存続を求める決議をしたことなどもあり、建設推進会議発足のめどがたたなくなった。

 交付金活用のためには、今年度中に基本構想・基本計画作成に着手する必要がある。

今月初め、須藤市長は大塚秀喜桜川市長あてに「合意を遵守し」、建設推進会議の発足に向けた早急な協議を申し入れた。

大塚市長からは、合意後の変化も踏まえ、「県西総合病院存続を前提とした建設推進会議の開催が必要」などと回答があったという。

 21日の筑西市議会全協では、議員から「合意を破棄する信義違反」などと厳しい意見が出た。

新中核病院を建設し、県西総合病院を残す場合、交付金25億円のうち、その性質などから08~09年度の国の補正予算で措置された13億円しか充てることができない。

須藤市長は「この地域の医療圏の住民の命と健康を守るため、新中核病院は不可欠。病院実現のための決断。懸命に取り組む」と話した。(吉江宣幸)