医師、増えても都市部に集中 32都県で地域差拡大 総務省勧告

2015.01.29

医師、増えても都市部に集中 32都県で地域差拡大 総務省勧告
2015.01.28 朝日新聞


 医師は増えているのに都市部に偏り、地域差が拡大している――。

総務省行政評価局は27日、こんな行政評価をまとめ、厚生労働省に対し、地域医療を志す医師を支援するよう勧告した。

 行政評価局によると、医療機関で働く医師は2012年は約28万9千人で、08年と比べ約1万7千人増えた

しかし、都道府県内に3~21ある「2次医療圏」ごとに人口10万人あたりの医師数を比べたところ、32都県で最多と最少の差が拡大していた。

 鹿児島県では、08年に最多の医療圏(鹿児島市など)が318・8人、最少の医療圏(曽於市など)が101・7人だったが、12年は最多345・3人、最少92・8人と差が広がった。

 医師の散らばり具合をみると、33道県で県庁所在地や大学病院がある医療圏に集中する傾向があった。

茨城県では、水戸市を含む医療圏が189・2人から215・8人に増え、日立市を含む医療圏では134・5人から132・8人に減っていた。

 若い医師は指導態勢や設備の整った都市部の大病院に集中する傾向にある一方、16年からは、卒業後に地方で働く「地域枠」の医学部生が現場に出る。


行政評価局は「各都道府県にある地域医療支援センターをしっかり活用し、地域で働く医師を支援する必要がある」と指摘した。女性医師の復職支援の充実も求めた。(桑山敏成)