指定管理者「徳洲会」で計画の市立病院めぐり攻防 生駒市長選、26日投開票

2014.01.25

指定管理者「徳洲会」で計画の市立病院めぐり攻防 生駒市長選、26日投開票/奈良県
2014.01.24 朝日新聞



 26日投開票の生駒市長選。建設中の市立病院の指定管理者の是非をめぐって、3人の候補が意見を戦わせている。

公職選挙法違反容疑事件で、幹部らが起訴された医療法人「徳洲会」が指定管理者となっている計画。

これを進める現職に対し、2人の新顔は「重大な疑義がある」「建設は中止」と訴えている。


 近鉄東生駒駅から徒歩150メートル。5500平方メートルの市立病院予定地では、重機が掘削工事をしている。

 工事の進捗(しんちょく)率は3・1%。85億8900万円の建設費をかけ、地上7階地下2階建ての病棟が来年6月に開設される予定だ。

 病院建設の契機は、生駒の地域医療を長く担ってきた生駒総合病院が2005年に老朽化などの理由で閉院したことだった。

 翌年の市長選で、山下氏が新病院の建設を公約に掲げて当選。
07年に行われた運営主体の公募には徳洲会だけが名乗りを上げた。
反対意見も根強かったが、10年の前回市長選で山下氏が再選された後、市議会は12対10で徳洲会を承認した。

 だが契約後の昨年9月、徳洲会の公選法違反容疑事件が発覚。議会内で指定管理者の見直し論が強まり、12月の定例議会で再公募を求める決議案が出されたが、10対12で否決された。

 市によると、仮に再公募で工事が半年止まると7千万円強の経費がかかるという。
現職の山下真氏(45)は計画を見直さない意向だ。「事件は遺憾だが、各地の徳洲会の医療は従前と変わらず患者も減っていない。
再公募は応募がない可能性が高く、非現実的だ」

 こうした現職の姿勢に、2人の新顔がそれぞれ異を唱えている。

 久保秀徳氏(59)は「指定管理者とすることには重大な疑義がある。
事態の推移を見極めた上で精査し、適格かどうか判断する」と訴える。
土倉幸雄氏(77)は「徳洲会はダメだ。計画を中止した上で、市の財政規模からみて現在の3分の1程度のものを別の場所に造る」と主張している。(筒井次郎)