丹索2013 赤字体質 脱却できず 10年目迎えた亀岡市立病院 影落とす医師不足、病床も少なく 電子カルテ導入など改革継続

2013.12.24

◎丹索2013 赤字体質 脱却できず 10年目迎えた亀岡市立病院 影落とす医師不足、病床も少なく 電子カルテ導入など改革継続
2013.12.22京都新聞



 亀岡市立病院(篠町)は今年で開設10年目を迎えた。
病床数の少なさや医師確保の難しさから苦しい経営体質を脱却できずにいる。
公立病院として果たすべき役割は何か。10年の歩みを振り返りながら方向性を探る。


 「本年度の赤字額の見込みは」「一般会計からの繰入額の基準は」。
11日に同病院で開かれた外部委員による運営委員会。昨年度に市の一般会計から5億円以上の繰り入れを受けながら、単年度収支が3200万円の赤字に転落したことが報告されると、委員から厳しい指摘が相次いだ。

 同病院は船出から、赤字運営となる要因を抱えていた。開設に当たって病床数を200床以上と府に要望したが、公立南丹病院や民間病院とのバランスで要望以下に制限された。
初年から赤字が続き、ピーク時には1億円を超えた。近年は一般会計から約5億円を繰り入れて赤字を補う構造となっている。

 公立病院は救急や小児医療など民間で担いきれない部門を受け持つ役割があり、おのずと採算は厳しくなる。

総務省は2008年、全国の7割の公立病院が赤字経営という状況を受け、約900の公立病院を対象に改革プラン策定を指示。亀岡市立病院も対象となった。

 患者のニーズを重視し、診療所との連携強化による患者の紹介件数増などに取り組んだ結果、10、11年度は外来患者数が初めて7万人を超えた。
入院患者数も両年度とも好調に推移し、2年連続の黒字につながった。

 だが、地方で目立つ医師不足問題が、同病院にも影を落とす。昨年度は常勤医師が1人退職。
医師13人体制となって外来・入院患者がともに減少し、再び赤字に転落した。

 本年度は常勤医師1人を新たに確保して14人体制に戻したが、それでも3人前後の不足という。
野中平管理部長は「病院の収入は人的資源に依存する部分が大きい。
若い医師や看護師に魅力のある病院を目指し地道に努力を続けたい」と話す。

 同病院では引き続き改革に取り組んでおり、昨年末には約3億円をかけ電子カルテを全面導入した。
会計の待ち時間は従来の半分程度に短縮されたという。一昨年からは健康教室や看護イベントを増やしている。

 運営委員会の大槻秧司会長(亀岡病院会長)は「医師会や市民からは市立病院への不満をよく聞くが、それも期待されているからこそ。

100床の難しさや医師の少なさなどは承知しているが、空き病床も十分にある状態で、もっと改善できる」と注文をつける。(小池直弘)


 亀岡市立病院 2004年に開設した市内唯一の公立病院。一般内科のほか循環器科、外科、小児科、6月に新設した糖尿病内科など14診療科がある。
常勤職員114人(うち医師14人、看護師72人)。病床数は100で府内14(京都市除く)の自治体病院の中で4番目に少ない。
急な重症疾患や手術が必要な患者に対応する急性期医療を主に担う。



http://www.city.kameoka.kyoto.jp/hospital/news/1311-no1.pdf