全国の大学医学部長・病院長、医学部新設に反対 /宮城県

2013.12.04

全国の大学医学部長・病院長、医学部新設に反対 /宮城県
2013.12.03朝日新聞



 文部科学省が認めた東北への医学部新設について、全国80の国公私立大と付属病院からなる全国医学部長病院長会議が2日、東京都内で会見し、反対を訴えた。

医師確保のために各大学で定員増が図られていることに加え、地域医療に影響を与えずに教員となる医師を集めるのは困難、とも指摘した。

 会長を務める別所正美・埼玉医大学長は記者会見で「将来の医師養成と地域医療に与える負の影響を憂慮する」と新設反対を強調した。

 そのうえで文科省に対して、認可にあたって医師の引き抜きで地域医療に支障をきたさない方策や、卒業生が東北に残る方策などを厳しくチェックするよう求めた。

「地域の医療崩壊などが起きた場合の責任の所在を前もって明確にしてほしい」とも訴えた。

 会見に同席した岩手医大の小川彰理事長は「宮城以外の5県の知事は反対している。

地域の病院から医師が引き抜かれる可能性があり、東北の市町村長の全員が賛成しているわけではない」と指摘した。

 ほかの出席者からも「震災復興のシンボルとしてつくろうとしているが、目的と整合性が合わず、意味がない」などと批判が相次いだ。(福島慎吾)


 ●新設校舎の誘致、石巻市長が意欲

 石巻市の亀山紘市長は2日の記者会見で、県内に医学部が新設された場合、校舎などの誘致に乗り出す考えを明らかにした。亀山氏は沿岸部の医師不足の解消や市の経済活性化につなげるため、「今後、施設の誘致に向けた検討チームを作りたい」と話した。